2019年10月12日17時01分

なにゆえキリストの道なのか(216)聖書の天地創造の記事は誰が見て書いたのか? 正木弥

コラムニスト : 正木弥

聖書の天地創造の記事は誰が見て書いたのか。

よくは分かりません。分かっていることは、天地創造の初めのとき、人間はまだ造られていなかったので、誰も直接は見る余地はなかったということです。

ミルトン〔楽園喪失〕によれば、楽園に置かれたアダムらに悪魔らが接近する前(つまり堕落前)に、御使いラファエルが天地創造のありさまをアダムらに語って聞かせたことになっていますが、アダムはそのことを代々の子孫に語り継ぎ、いつかの時点でそれが文書化されたのだろうと考えることもできます。

あるいは、モーセに神が直接霊感を与え、教えたのかもしれません。確たることは分かりません。分からないことは「分からない」と正直に申しておきます。

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ