2019年7月22日11時17分

本物の神の家 万代栄嗣

コラムニスト : 万代栄嗣

私は、近いうちにあなたのところに行きたいと思いながらも、この手紙を書いています。それは、たとい私がおそくなった場合でも、神の家でどのように行動すべきかを、あなたが知っておくためです。神の家とは生ける神の教会のことであり、その教会は、真理の柱また土台です。(1テモテ3:14、15)

今日の聖書箇所は、パウロがテモテに対し、教会においてどのように行動すべきかを示し、励ましの手紙を書いています。本物の神の家とは何か、2つのポイントを押さえておきたいと思います。

1. 生ける神のおられるところ

生きて働かれる神がおられるところが教会です。そこで私たちは神を仰ぎ見、神の命と臨在に触れます。イエスの愛に触れるのです。神の恵みの中に置かれる、それこそが生きた教会であって、私たちはそういう教会でありたいのです。もう一度、イエスを仰ぎ見、イエスに祈って恵みを頂きましょう。

最近の世の中の考え方、多様性の時代に、神様を排除し自分の欲求が満たされればよいと思うことが多くなっています。一人一人の個性や今の価値観を大切にしようとする生き方を聖書に当てはめようとすると、聖書すら間違った書物として捉えられてしまいます。そうではなく、聖書は神と私たちとの関係を書いているのです。神に真実があり、神が土台です。義なる神の物差し、正しさに当てはめて、私たちの罪を悔い改め、わがままをごり押しする考えを主によって変えられて生きていくことなのです。

私たちの教会は生きて働かれる神がおられる教会ですから、神を見上げ、神の言葉に聞き従いましょう。生きた神がおられるからこそ、人にはできない奇跡、魂の救い、病の癒やし、しるし、不思議が私たちの祈りの答えとして与えられることを感謝します。

2. 真理の柱、土台としての性質

今の時代は複雑で、私たちはどれほど多くの心配や苦しみ、悲しみを抱えて生きているでしょうか。教会には私たちの命を貫く、真理の柱、人生の土台があります。私たちに命を与えてくださった神の土台や、神が共にいてくださるから大丈夫という真理の軸、柱です。教会には救いの道があり、私たちの幸せの鍵があることを感謝しましょう。

この2つのポイントの明確な答えは神の御子である救い主、イエス・キリストが私たちのためにこの地上に下り、私たちの罪の身代わりとなって十字架に死んでくださったことにあります。私たちと神との関係がイエスの十字架によって回復され、私たちを神の子どもとしてくださったこと、さらに、聖霊の恵みまで与えられていることを感謝したいと思います。

神がおられる人生の恵みと、私たちがどんなに弱くても恵まれ、守られ、祝福される幸せの土台が与えられているのです。

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万代栄嗣

万代栄嗣

(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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