2018年9月27日17時07分

温故知神―福音は東方世界へ(107)大秦景教流行中国碑の現代訳と拓本52 川口一彦

コラムニスト : 川口一彦

温故知神―福音は東方世界へ(107)大秦景教流行中国碑の現代訳と拓本52 川口一彦

<本文と拓本>文字30(1581+30=1611)
其慶(人はその慶びに頼る)。粛宗来復(粛宗が来復し)、天威引駕(天威は駕を引く)。聖日舒晶(聖日は晶を舒べ)、祥風掃夜(祥風は夜を掃く)。祚歸皇室(祚は皇室に帰し)、祓氛永謝(祓氛は永く謝す)。止沸定塵(沸を止め塵を定め)・・・

<現代訳>
慶(よろこ)んでいます。粛宗皇帝が再び帝位に就くと天の勢いを凌ぐほど日は輝き、闇のような社会が吹き払われて幸いとなりました。幸は皇室に戻り、禍の気は永久に払われました。塵が払われて争いは収まり・・・

<解説>
粛宗が来復したとは、先の安禄山の乱で一時長安を離れたが、安禄山の死後、混乱を平定し、皇室が回復したことを指します。

※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)

<<前回へ     次回へ>>

◇

川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

愛知福音キリスト教会(日曜と火曜集会)ならびに名古屋北福音キリスト教会(水曜集会)の宣教牧師。フェイスブックで「景教の研究・川口」を開設。「漢字と聖書と福音」「仏教とキリスト教の違い」などを主題に出張講演も行う。書家でもあり、聖書の言葉を筆文字で書いての宣教に使命がある。大学や県立病院、各地の書道教室で書を教えている。基督教教育学博士。東海聖句書道会会員、書道団体以文会監事。古代シリア語研究者で日本景教研究会代表。特に、唐代中国に伝わった東方景教を紹介している。著書に『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』など。