2018年9月3日14時03分

主キリストのおられる信仰生活 万代栄嗣

コラムニスト : 万代栄嗣

それから、イエスは彼らにこう言われた。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。信じてバプテスマを受ける者は、救われます。しかし、信じない者は罪に定められます。信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、わたしの名によって悪霊を追い出し、新しいことばを語り、蛇をもつかみ、たとい毒を飲んでも決して害を受けず、また、病人に手を置けば病人はいやされます」(マルコ16:15~18)

このマルコの福音書の最初に、著者マルコがタイトルをつけました。「神の子イエス・キリストの福音のはじめ」。イエス・キリストによって人々が救われ、本当に幸せになる福音が届けられる時代が始まったということです。

そして、今日の箇所では、イエスの地上での最後の御言葉が記され、その言葉の通りに、弟子たちが至る所でイエスの福音を語り始めると、人々は救われて、聖霊の働きによる神の力が現れるようになったと締めくくったのです。イエス・キリストに従い、弟子になると本当に素晴らしい恵みが起こることを3つのことで確認したいと思います。

1. 主のしもべとして生かされている事実

自分の願いや求めばかりを伝えて、神を道具のように使うわがままな考え方は、クリスチャンの考え方ではありません。しもべとしてイエスを信じて従っていく者であることを思い起こしましょう。イエスを信じるとこんな素晴らしいことが起きますよ、と適切に人々に伝える証し人になりたいと思います。

思いっきりイエスのことを宣べ伝えて証しし、それを通して人々がイエスを体験すると、それ以上の恵みがあるから感謝です。このしもべ、証し人としての生き方が与えられていることを感謝しましょう。

2. 救いを体験し魂が救われている事実

イエスは単なる立派な人、キリスト教の教祖ではありません。神の御子であり、私たちの救い主です。そして、誰でもこのイエスの御名を呼び求めれば、その人の罪が取り除かれ、神の子どもとされ、この地上での人生を終えて肉体は死んでも、永遠の命、天国に行くところまで変えられ救われます。

イエスの愛を知りながら心を遠ざけ、自分の力だけで頑張っていると誤解している人は、罪に定められて悪魔の奴隷のままですから気を付けましょう。イエスが共におられることによって救われ、心の内側から清められた新しい自分になることができます。この新しい神の力によって生かされる命は、永遠の命につながることを感謝しましょう。

3. 信じる者に約束されている聖霊の力

私たちは生身の人間のままでも、イエスを信じることで、驚くことが起こります。イエスの内に働いていた神の聖霊が、そのまま私たちの人生に働き、神でしか起こすことのできないような御業が起こるようになるのです。キリストの聖霊が、今は私たちの内側に住まわれ、イエスを信じる者には特別な恵み祝福が現されます。

だから、私たちは癒やしのために祈ります。私たちに超能力があるわけではありませんが、イエスのお約束の通りに、今も神の霊が私たちの内に働いておられるからです。自分の能力、熱心さだけで祈っても何も起こりません。神に愛されて救われた者、聖霊を頂いた者として、祈りの実現を信じて求めていきましょう。

◇

万代栄嗣

万代栄嗣

(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

■ 【新企画シリーズ】動画「万代栄嗣のFUKABORI説教論!」