2018年8月16日11時01分

温故知神―福音は東方世界へ(104)大秦景教流行中国碑の現代訳と拓本49 川口一彦

コラムニスト : 川口一彦

温故知神―福音は東方世界へ(104)大秦景教流行中国碑の現代訳と拓本49 川口一彦

<本文と拓本>文字29(1490+29=1519)

乱(乱を撥め)、乹廊坤張(乹の廊がりを坤張す)。明明景教(明明たる景教)、言歸我唐(ここに我が唐に帰す)。翻經建寺(経を翻じて寺を建て)、存歿舟航(存歿を舟で航らす)。百福偕作(百福は偕に作り)、萬邦之康(萬の邦之れ康し)。

<現代訳>

争乱を払い、唐の天地を拡大されました。輝ける景教は私たちの唐に伝えられると、経典を翻訳し、会堂を建てました。それゆえ、生ける者が亡くなって天国へと導かれました。思いを超えた祝福によって、多くの民は平安であります。

<解説>

宣教師たちは、唐に来て聖書翻訳と会堂建設の事業を行い、民たちを天国へと導きました。この働きは、今も変わらないことです。

※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)

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川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

愛知福音キリスト教会(日曜と火曜集会)ならびに名古屋北福音キリスト教会(水曜集会)の宣教牧師。フェイスブックで「景教の研究・川口」を開設。「漢字と聖書と福音」「仏教とキリスト教の違い」などを主題に出張講演も行う。書家でもあり、聖書の言葉を筆文字で書いての宣教に使命がある。大学や県立病院、各地の書道教室で書を教えている。基督教教育学博士。東海聖句書道会会員、書道団体以文会監事。古代シリア語研究者で日本景教研究会代表。特に、唐代中国に伝わった東方景教を紹介している。著書に『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』など。