2018年8月13日15時08分

主キリストによる永遠の命の恵み 万代栄嗣

コラムニスト : 万代栄嗣

イエスは答えて言われた。「・・・あなたがたがわたしを捜しているのは、しるしを見たからではなく、パンを食べて満腹したからです。なくなる食物のためではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに至る食物のために働きなさい。それこそ、人の子があなたがたに与えるものです。・・・「わたしがいのちのパンです。わたしに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者はどんなときにも、決して渇くことがありません。・・・その人たちをひとりひとり終わりの日によみがえらせます」(ヨハネ6:26、27、35~40)

暑い夏ですが、神は暑さ以上に力強く、私たちに元気や喜び、尽きることのない祝福を与えてくださいます。クリスチャンはイエスを信じることによって、生き方そのものがすべて変えられます。クリスチャンと出会った人は必ず恵まれます。ですから、お互い出会ったときは神の素晴らしさを証しし喜び合えるように準備しておきましょう。

この6章の始めには、「5つのパンと2匹の魚」の奇跡の話があります。そのあと集まっている群衆に向かって、あなたたちは、わたしを救い主と信じて、永遠の命を求めて集まったのではなく、ただお腹を満たしたかっただけだとイエスは皮肉を込めておっしゃいました。

ヨハネの福音書の中でイエスは、「永遠に続くもの」をテーマに繰り返し語られています。先週1週間で、これだけはいつまでも輝き残ると思うものがどのくらいあったでしょうか。今日は、ヨハネの福音書を通してイエスが語られた「永遠の命」について3つのことを確認しましょう。

1. 最大で最上の祝福

クリスチャンと世の中では、幸せの質が違います。この世にはいろいろな幸せがあります。お金がどっさりもうかる、海外旅行に出掛ける、おいしいものをごちそうしてもらう。どれもその時は楽しく幸せを感じるものでしょうが、賞味期限があったり期間限定であったり、いつか終わりが来ます。

しかし、クリスチャンである私たちに与えられている幸せは、それとは比べものになりません。肉体の命がこの世で終わり、すべての人が神の前に立ち、裁きを受けます。その時、イエスによって罪がきよめられ、神の愛と命を受けた者だけが天国に入り、永遠の命を頂くのです。この世の幸せとはまったく質の違う、永遠に続く最大で最上の幸せが与えられていることを喜びましょう。

2. イエスが源

イエスが命のパンなのですから、私たちに約束されている永遠の命の原因、源は、イエスであるということです。私たちの努力や知識、また良いことをしたからではなく、イエスご自身がクリスチャンの幸せ、救いの原因、種、源です。

イエスが私たちの罪の贖(あがな)いとなってくださったことを喜び感謝しましょう。信仰によってイエスの命を頂く者になり、幸せの原因であるイエスが共にいることを感謝しましょう。

3. 永遠の命が与えられている

人の心は変わりやすく、現世的な目に見える喜びや幸せ、豊かさを求める傾向にあります。しかし、変わりやすい世の中にいるからこそ、クリスチャンは、イエスを信じて、いつまでも変わらない永遠の命を頂いていることを感謝しましょう。これが人間にとっての最大の恵みであると心から喜んで歩みたいのです。

クリスチャンには、この永遠の命があることが分かります。ですから、すでに天に召された方々を懐かしむとともに、天の御国で再会できる喜びや希望があるのです。

この8月もイエスと共に、イエスが与えてくださる永遠の命によって歩ませていただきましょう。

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万代栄嗣

万代栄嗣

(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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