2018年6月21日12時10分

温故知神―福音は東方世界へ(100)大秦景教流行中国碑の現代訳と拓本45 川口一彦

コラムニスト : 川口一彦

温故知神―福音は東方世界へ(100)大秦景教流行中国碑の現代訳と拓本45 川口一彦

<本文と拓本>文字32(1365+32=1397)

舊寺(或は其の舊寺に仍りて)、或重廣法堂(或は重ねて法堂を廣む)。崇飾廊宇(廊宇を崇飾し)、如翬斯飛(翬の斯れ飛ぶが如し)。更効景門(更に景門に効し)、依仁施利(仁に依りて利を施す)、毎歳集四寺僧徒(歳毎に四寺の僧徒を集め)、虔事・・・

<現代訳>

古くなれば修復して広くし、その壮麗さは雉が飛ぶかのようでした。そして景門に尽力し愛をもって富をささげました。毎年4つの会堂の指導者や信徒を集めてはもてなしをし・・・。

<解説>

この部分には、景教碑を建てる理由と目的の1つが記されてあります。それは、神と人に献身的に仕えた伊斯の活躍が、中国景教を再建し、立派にしたこと、その献身的内容を忘れないために記録保存することでした。

※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)

<<前回へ     次回へ>>

◇

川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

1951年、三重県松阪市生まれ。愛知福音キリスト教会宣教牧師、基督教教育学博士。聖書宣教、仏教とキリスト教の違い、景教に関するセミナーなどを開催。日本景教研究会(2009年設立)代表、国際景教研究会・日本代表を務める。季刊誌「景教」を発行、国際景教学術大会を毎年開催している。2014年11月3日には、大秦景教流行中国碑を教会前に建設。最近は、聖句書展や拓本展も開催している。

著書に 『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、2014年)、『仏教からクリスチャンへ―新装改訂版―』『一から始める筆ペン練習帳』(共にイーグレープ発行)、『漢字と聖書と福音』『景教のたどった道』(韓国語版)ほかがある。

【川口一彦・連絡先】
電話:090・3955・7955 メール:[email protected]

フェイスブック「川口一彦」で聖句絵を投稿中。また、フェイスブック「景教の研究・川口」でも情報を発信している。

■ 【川口一彦著書】(Amazon)
■ 【川口一彦著書】(イーグレープ)

■ HP:景教(東周りのキリスト教)
■ フェイスブック「川口一彦」
■ フェイスブック「景教の研究・川口」