2018年4月12日08時49分

温故知神―福音は東方世界へ(95)大秦景教流行中国碑の現代訳と拓本40 川口一彦

コラムニスト : 川口一彦

温故知神―福音は東方世界へ(95)大秦景教流行中国碑の現代訳と拓本40 川口一彦

<本文と拓本>文字32(1208+32=1240)

理(理まり)、物能清(物能く清く)、存能昌(存能く昌え)、歿能樂(歿能く楽しみ)、念生響應(響応の念を生じ)、情發目誠者(情を目誠を発する者は)、我景力能事之功用也(我が景力の能事の功用なり)。大施主金(大施主)・・・

<現代訳>

民は治まり、物も清く、生きている者もよく栄え、死者もよく楽しみ、もてなしの思いが生まれ、情けも誠から出ました、それは我が景教の力が成した証しです。景教徒の大いなる献身者で金紫光禄大夫・・・

<解説>

景教徒たちの徳が実際的に証しされていたことが伺えます。そして、その手本となる指導者が次に紹介されます。皇帝から官位を授けられた高官で、恵みに満ちた景教徒の伊斯という人物です。

※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)

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川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

1951年、三重県松阪市生まれ。愛知福音キリスト教会宣教牧師、基督教教育学博士。聖書宣教、仏教とキリスト教の違い、景教に関するセミナーなどを開催。日本景教研究会(2009年設立)代表、国際景教研究会・日本代表を務める。季刊誌「景教」を発行、国際景教学術大会を毎年開催している。2014年11月3日には、大秦景教流行中国碑を教会前に建設。最近は、聖句書展や拓本展も開催している。

著書に 『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、2014年)、『仏教からクリスチャンへ―新装改訂版―』『一から始める筆ペン練習帳』(共にイーグレープ発行)、『漢字と聖書と福音』『景教のたどった道』(韓国語版)ほかがある。

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