2017年12月23日16時56分

主は生きておられる(33)コンクリートの花 平林けい子

コラムニスト : 平林けい子

コンクリートの花

道端のコンクリート
歩道と車道の小さな隙間から
咲き誇る
名も知らない黄色の花

通るたびに
背が伸びて
道往く人を
立ち止まらせる

通るたびに
どうしてこんなところからと
道往く人を
驚かせる

通るたびに
不思議で
花に
こんにちはとあいさつする

ちゃんとした
土壌がなくても
こんなにまで
咲ける

わたしも
いのちある限り
こんなふうに
咲きたい

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◇

平林けい子

平林けい子

(ひらばやし・けいこ)

1934年京都に生まれ、京都府に在住。同志社大学文学部英文科卒業。1男2女の母。長女が小学校入学を機会に好きな英語をもう一度学びたいと思ったとき、奇しくも今の教会の英会話クラスのちらしを見る。聖書を開き、ヒューマニストだと思っていた自分が仮面をかぶった罪人だと分かった。罪を悔い改めて受洗。しかし、真の神に出会ったのはそのあとの試練の真っただ中だった。主の奇跡を次から次にいただき今に至る。30年間家で中高生向けの英語塾を、13年間町の公民館で中高年の人たちに中級英会話クラスを担当。教会の英会話クラススタッフは38年になる。趣味は、読書。福音書を読む以外は詩、エッセイを読んだり書いたりすること。海外旅行、動物が大好き。京都府・長岡福音自由教会員。フェイスブックはこちら。著書に『主は生きておられる』。