2017年12月10日05時54分

牧師の小窓(110)私は学んだ 福江等

コラムニスト : 福江等

今回はゴッドバインというオンラインジャーナルの記事を訳してみます。

*

私は学んだ・・・この世で最高の教室は老人の足元であるということを。
私は学んだ・・・愛している時は、それがおのずと外に出るものだということを。
私は学んだ・・・「おかげで助かりました」と誰かに言ってもらうだけで、一日中気持ちが晴れるということを。
私は学んだ・・・幼子が自分の手の中で寝てくれることが、この世で最も平和な気持ちになるということを。
私は学んだ・・・正しさよりも親切であることの方が大事だということを。
私は学んだ・・・子どもがくれる贈り物は決して拒んではいけないことを。
私は学んだ・・・助けるために何もできなくても、その人のために祈ることはできるということを。
私は学んだ・・・どんなに生きることが厳しくとも、ふざけ合う友達が必要だということを。
私は学んだ・・・時として人が必要としていることは、ただ手を握って理解してもらえることだけだということを。
私は学んだ・・・子どもの頃、夏の夜、父とそのあたりを散歩したという、ただそれだけのことが、大人になった私の心をどれほど癒やしてくれるかということを。
私は学んだ・・・人生とはトイレット・ペーパーみたいだということを。終わりに近づくにつれ速くなる。
私は学んだ・・・祈ったことを神様が全部かなえてくれなかったことを幸せに思うべきだということを。
私は学んだ・・・お金で気品は買えないということを。

<<前回へ     次回へ>>

◇

福江等

福江等

(ふくえ・ひとし)

1947年、香川県生まれ。1966年、上智大学文学部英文科に入学。1984年、ボストン大学大学院卒、神学博士号修得。1973年、高知加賀野井キリスト教会創立。2001~07年、フィリピンのアジア・パシフィック・ナザレン神学大学院教授、学長。現在、高知加賀野井キリスト教会牧師、高知刑務所教誨師、高知県立大学非常勤講師。著書に『主が聖であられるように』(訳書)、『聖化の説教[旧約篇Ⅱ]―牧師17人が語るホーリネスの恵み』(共著)、『天のふるさとに近づきつつ―人生・信仰・終活―』(ビリー・グラハム著、訳書)など。

■ 福江等牧師フェイスブックページ
■ 高知加賀野井キリスト教会ホームページ
■ 高知加賀野井キリスト教会フェイスブックページ