2017年11月17日14時23分

次世代に信仰の継承を CfaN創設者のラインハルト・ボンケ氏が最後のクルセード

CfaN創設者ラインハルト・ボンケ氏、ナイジェリアで最後のクルセード
ナイジェリア最大の都市ラゴスで8日〜12日に開催されたクルセードの様子(写真:ラインハルト・ボンケ氏のフェイスブックより)

伝道団体「クライスト・フォー・オール・ネイションズ」(CfaN)の創立者である大衆伝道者、ラインハルト・ボンケ氏が8日〜12日、ナイジェリアで自身最後となるクルセード(伝道大会)を開催した。77歳になるボンケ氏は、最後のクルセードを次世代の伝道者たちにバトンを渡すことに焦点を当て、閉会メッセージでは、一般の参加者にもキリストにある信仰を次世代に確実に継承していくよう呼び掛けた。

1969年に妻子と共にドイツからアフリカ南部のレソト王国に移住したボンケ氏は、74年にCfaNを設立した。CfaNは設立以来、世界で7600万人をキリストに導いてきた。5夜連続で行われた今回の「お別れ福音クルセード」はナイジェリア最大の都市ラゴスで開催され 、最終日の12日にボンケ氏は「私たちは頭で理解するのではなく、心で理解します。そこに神の形があるのです」と語った。

「天国に行きたいなら、あなたはイエスのみもとに来なければなりません。イエスはあなたの性質を変え、すべての悪い習慣を変えてくださいます。平和があなたの家族に来るでしょう。そしてもし親であるあなたがたがイエスを受け入れるなら、あなたがたの子どもたちはそれに従うでしょう」

その上でボンケ氏は、メッセージの最後にレソト王国で聞いたある酔っ払いの父親の話を語った。大雨が降る日曜日、どうしても酒場に行きたくなった父親は、小さな息子に行き場所を伝えず、留守番をしているように伝えて家を出た。父親は、家にいる息子のことも忘れてさんざん飲んだ。しかし突然、酒場のドアが開いた。そこには息子が立っていた。「どうしてここにいると分かったんだ?」 息子は答えた。「とても簡単なことだよ。家のドアを開くと、泥の中にお父さんの足跡が残っていたんだ。それで父さんの足跡をたどって来たんだよ」

ボンケ氏は「放蕩(ほうとう)息子だけがいるのではなく、放蕩親もいる」と言い、会衆の中にいる親たちに警告を投げ掛けた。そして、子どもは親が歩んだ道に従っていくとし、その歩みを確かめるように促した。

CfaNは特にアフリカで大きな成功を収めてきた。2000年にラゴスで開催したクルセードには600万人が参加し、そのうち340万人がキリストに従う決心をした。今回のクルセードの最終的な参加者数はまだ発表されていないが、英キリスト教メディア「プレミア」(英語)は、200万人以上が参加したと伝えている。

ボンケ氏はこのクルセードに先立ち、ナイジェリアは神に信頼する国だとし、自身のお気に入りのクルセード開催国であると語っていた。

地元のバンガード紙(英語)によると、ボンケ氏は次のように述べ、今回のクルセードが「全世界に好影響を及ぼす」ことを期待していると語っていた。

「ナイジェリアは私の大好きな国です。私は神がここで行っておられることを他のアフリカ諸国で見たことがないからです。もしあなたが、この国で起こった幾つもの出来事を振り返るなら、それらは絶対的に驚くべきことです。私は神のあらゆるご計画が実現すると信じています」

クルセードの動画は、ボンケ氏のフェイスブック(英語)で公開されている。