2017年10月31日06時33分

【宗教改革記念日特集】今を生きる人々の心に響く聖書を 鈴木秀子

執筆者 : 鈴木秀子

来年12月、「新共同訳」に代わる「聖書協会共同訳」が刊行されると伺いました。

日本の中で聖書は、すべての人が読むわけではないかもしれませんが、聖書を読み、祈り、聖書の言葉によって魂を養われている人たちがたくさんいます。その人たちから波紋のように神の愛は拡(ひろ)がっていきます。

人生は決して幸せなことばかりとは限りません。それぞれの人に、良いことも悪いことも、時期に応じて起こってきます。

どんな時にも魂に力を与え、エネルギーを与えてくれるものは、言うまでもなく聖書です。

神の御言葉が現代に通ずる新しい表現で訳され、伝えられることは、神様からの大きな祝福です。そして、この新しい共同訳を手にする人たちが、今まで以上にさらに神のみ言葉に心を傾け、神のみ言葉に養われ、神のみ旨のままに生きることができるように、聖書は助けてくれることは必須です。

新しい時代に向かって、今を生きる人々の心に響く表現で神のみ言葉を伝えるこの「聖書協会共同訳」の発行に対して、大いに期待しています。

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鈴木秀子

鈴木秀子

(すずき・ひでこ)

1932年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。聖心女子大学教授を経て、国際コミュニオン学会名誉会長。カトリックのシスター(聖心会会員)。文学博士。著書に『9つの性格』(PHP研究所)、『愛と癒しのコミュニオン』(文春新書)など多数。