2017年10月18日07時06分

時間を生かす秘訣 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

「仕事を頼むなら忙しい人に頼め」と言われます。普通に考えたら、仕事を頼むならば、忙しい人よりも少し時間にゆとりのある人に頼んだ方がいいように思いますが、多くの忙しい人は、たくさんの仕事を短期間で要領よくこなし、しかも良い仕事をします。

反対に、時間にゆとりのある人の中には、時間がたくさんあっても時間を持て余していたり、あまり重要じゃないことに時間を費やしていることがあります。

今までいろいろな人に仕事をお願いして、不思議に思ったことがこのことでした。時間がありそうなのに、締め切りを過ぎても仕事が終わっていないのです。しかし、超多忙なはずの人が、短期間に、かつ良い仕事をしてくれるのです。

私は、後者の、超多忙なのに短期間でかつ良い仕事のできる人になりたいと思いました。

よく仕事ができる忙しい人の特徴は、

① 仕事を始める前に、仕事の準備と段取りをよく行う。
② 物事の優先順位が明確。
③ 仕事に期限を設定している。
④ 仕事を始めたら、完成するまで集中して行う。

私は、教会外部のいろいろな仕事に関わったり、数々のボランティア活動をしながらも、与えられた仕事を手抜きせず、家族との有意義な時間や自分のための時間も確保するために、上記4つの秘訣を心掛けています。

仕事の全容は、① で取り上げたように「段取り八分の仕事二分」と言われます。ただがむしゃらに手当たり次第一生懸命に仕事をやればいいのではなく、仕事全体の7~8割は、その仕事の段取りに費やすことが必要だと思います。

本当に「忙しい人」は、「忙しい忙しい!」と口で言って、忙しそうに動き回っている人ではなく、重要なことを次々にこなしているけれど、「忙しい」という雰囲気を感じさせないくらいに無駄がなく、本当に忙しい人です。

イメージとしては、静かに全力で回るコマです。

時間は、神がすべての人に平等に与えられた賜物(たまもの)です。それを有効に使うことで、時間の積み重ねである人生を何倍にも豊かにすることができます。

朝一番に起きたら、まず神に祈り、神と交わり、相談し、その日にやる仕事をリストアップし、それに優先順位をつけて、一つ一つ神と共に、感謝しながら行っていきましょう。

時間は生き物です。同じ1時間でも、有意義で、感謝に満ちているならば何倍にも伸ばすことができます。しかし、その1時間を「嫌だなあ、早く時間が過ぎてくれないかなあ」と不平不満に満ちて過ごすならば、その時間は死んでいるようなものです。

今日1日が、豊かな1日でありますように。やるべきことを成し遂げ、大切な人とのかけがえのない時間、自分だけのスペシャルな時間を過ごせますように。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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