2017年10月7日05時22分

なにゆえキリストの道なのか(112)神とキリストとの違いは何か 正木称

コラムニスト : 正木弥

神とキリストとの違いは何か。

「神」とは、(多くの場合)三位一体の神を指しています。時には、その第一位格である父なる神を指している場合もあります。これに対してキリストとは、「救い主」の意味ですが、歴史上かつて1度だけ、父なる神から離れてこの地上に来られた「子なる神」を意味します。この方が処女マリヤの胎に宿り、人間と合体し、その腹から生まれました。このイエス・キリストの地位・立場・権能・役割の名をキリストと称します。

イエス・キリストは子なる神ですが、神から与えられた使命に従い、すべての罪人を救うため、人間の代表として死ぬ必要があったので、人間の体を持って世に下り、十字架刑にかかり、死にました。そして、3日目によみがえり、天に上げられました。世の終わりにまた地上に来て、裁きをなし、信じる者に完全な救いを賜ります。

イエス・キリストは、救い主・きよめ主、裁き主としての神です。それ故、新約時代の信徒が第一に仰ぐべきは、キリストとなってくださった神です。

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ