2017年8月24日06時41分

わが人生と味の道(64)エデンの園の食卓・その3 日ごとの糧 荘明義

コラムニスト : 荘明義

マタイの福音書6章11節は、イエス様が、私たちにこう祈りなさいと言われた箇所です。ここには、「私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください」と書かれています。このように祈っている方、おいでになりますか。

私たちは祈らないと今日の食べ物がない。どうでしょうか。3日ほど、まだ食事をしていない方や、今日食べ物がない方は、恐らく少ないですね。でも、本当にそれは私たちの健康にとって、体にとって、必要なものなのかどうかということは、これから考える必要があると思います。

今お読みした箇所は、私たちの健康にとって、命にとって、そして生きるエネルギーにとって大切なものを与えてください――という祈りなのです。ですから、単にパンとか、肉とか、牛乳とか、そういうものを与えてくださいというだけではなく、本当に生きる上で必要な食物と同時に、霊的な糧と知恵も一緒に頂く必要があるのです。

これを食べることによって、私たちの健康は本当に大丈夫なのか。これを子どもたちに食べさせて本当に大丈夫なのか。そういうことを祈りの中で、神様からの知恵を頂きながら、もう1度、真剣に思い直していただきたいと思います。

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荘明義

荘明義

(そう・あきよし)

1944年中国・貴州省生まれ。4歳のときに来日、14歳で中華料理の世界に入り、四川料理の大家である故・陳建民氏に師事、その3番弟子。田村町四川飯店で修行、16歳で六本木四川飯店副料理長、17歳で横浜・重慶飯店の料理長となる。33歳で大龍門の総料理長となり、中華冷凍食品の開発に従事、35歳の時に(有)荘味道開発研究所設立、39歳で中華冷凍食品メーカー(株)大龍専務取締役、その後68歳で商品開発と味作りのコンサルタント、他に料理学校の講師、テレビや雑誌などのメディアに登場して中華料理の普及に努めてきた。神奈川・横浜華僑基督教会長老。著書に『わが人生と味の道』(イーグレープ)。

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