2017年7月17日06時14分

闇から光へ~的外れからの解放~(37)Aとの「遭遇」 佐伯玲子

コラムニスト : 佐伯玲子

X信者、亀さんから度重なるパワハラを受け、心身ともに疲れた私に、まだご自分の御許に来ていないにもかかわらずイエス様は、ラジオドラマ「美しきファイター」(ニッポン放送)原案・主演というチャンスを与えてくださいました。そして、これをきっかけに、女子プロレスドキュメント番組の制作&インタビュアーの仕事も頂きました。

当時、女子プロレス界は、空前の団体対抗戦ブームでした。全日本女子プロレスをはじめ、キューティ鈴木のいたJWP、 神取忍のいたLLPW、 大仁田厚のFMW等々、団体同士の意地をかけた熱い戦いで、大いに盛り上がっていました。専門誌の執筆依頼を頂くことも多く、タレントとしてもモチベーションを保つことができました。

しばらくして、「美しきファイター」の打ち上げが開かれ、ご出演くださった佐々木健介さんをはじめ、新日本プロレス(以下、新日)の選手の方々は、全員ご参加くださいました。そこに、なぜかドラマにはまったく出演していない、N選手が参加し、最もお酒を飲み、最も楽しまれていました(笑)。

N君は私の隣で、何かにつけ「Aさんは、良い人なんですぅ~! 自分、Aさんが大好きなんすぅ~!」を繰り返しました(^_^;)。私が初めて買った専門誌で「獣神サンダーライガーから、LWGPチャンピオンベルトを奪取!」の記事が印象的だったので、Aという選手がいることは知っていましたが、面識はありませんでした。ただ、強いて言えば、「遭遇」は1度だけありました。

事務所の先輩、梅さん(元松竹梅)とのつながりで、全日本プロレスの三沢光晴さんたちとの親交ができていた私は、義理を立て、新日観戦を控えていましたが、藤波辰爾さんご夫妻と親しい、タレントMさんのお誘いで、新日を1度だけ観戦したことがありました。その時、控室の廊下にいた私たちの前を、派手な蛍光グリーンのショートタイツに長髪のAが何度も通ったため、妙に記憶に焼き付いてはいたものの、それだけのことでした。

にもかかわらず、なぜ・・・N君が初対面の私に向かって、Aのことを何度もPRしたのか?! 神様のご計画だったのかもしれません。しかし、その大切なご縁を、的外れな信仰が原因で後に失うことになるのですが(^_^;)。

N君が、Aを褒めれば褒めるほど、次第に彼への興味が湧いていきました。演劇好きという話でしたから、本番間近の出演舞台にご招待しようと、N君たちにAも誘うようお願いしたのです。が、その日は、病院に行くため来られないということでした。試合中の事故で網膜剥離をし、選手生命の危機からようやく復帰したばかりの頃で、その経過観察のためでした。1回目の対面チャンスが消えました。

それから間もなくして、年が明け、新日恒例「1. 4東京ドーム」大会にご招待していただきました。そこで、初めてAの試合を観戦していたのですが・・・試合開始早々、「家族」のような気持ちで応援している自分がいました。今まで感じたことのない感情でした。そして、「前方の席で観戦していた、武藤敬司夫人と親しく話している自分」の映像がパッと浮かんだのです! それは、すごく印象的なものでした。

試合後、参加した打ち上げパーティーの会場で、遠く離れた所にAがいるのを見つけました。「あいさつしなきゃ」と思い、一緒にいたプロレス業界の友人に、「Aさんにあいさつしたいんだけど・・・」と話しました。「じゃあ、しばらくたって、人が少しはけたら行こうか」と言われ、しばらくたったらAも共にはけてしまっていました(笑)。

「人と共にはけぬ!」( ̄□ ̄;)!! 2度目の対面チャンスも逃しました(>_<)・・・。何度も会えないことが続くと、「何としても会うぞ!!」という思いが強くなっていきました。既に「好き」になっていたのかもしれないのですが、そういう自分の思いにまったく気付かないくらい、ただ「会う!」ことに意地になっておりました(笑)。

その後、新日のスタッフN君と仕事の打ち合わせをしていたとき、ふと、Aの話になりました。そこでN君が、「Aちゃんを今度、〇〇局のディレクターの女の子に紹介しようかと思ってねぇ~」と言った瞬間!「私にも紹介してください!」と、不意に口走ってしまったのです! 柄にもない大胆な発言でありました!! まさに「何かの力で・・・」としか思えない。 さてさて・・・この後の展開や如何に?! (つづく)

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佐伯玲子

佐伯玲子

(さえき・れいこ)

愛知県豊田市出身。名古屋造形芸術短期大学造形芸術科プロダクトデザインコース卒業後、役者を目指し上京。幼少より得意だった物まねを生かし、ホリプロお笑い部門第1期生として、バラエティーやドラマ、舞台などで活動。結婚後は、プレイヤーの他、脚本、演出、プロデュースといった制作活動を行う。26歳の時に出会ったカルトの洗脳により、離婚、度重なる病やけがで、生命危機一髪の2012年秋、イエス・キリストに出会い、22年間に及ぶカルト洗脳から救われる。2015年春より、神様から賛美を使って歌って踊るエクササイズ「賛美クス」を与えられ、フィットネスを通した伝道を行っている。教会はもちろん、ノンクリスチャンの人たちに、賛美の「力」と「神様に感謝をささげることの喜び」を、ステージパフォーマンスやレッスンを通して発信している。「主イエスの恵み教会」所属。

■ B.B Wonderland公式サイト