2017年6月28日08時09分

比較とプラスに変える力 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

先日、アメリカに長年住んでいた友人夫妻と久しぶりの再会をしました。食事をしながらお互いの食欲や体形などの話題になり、「相撲レスラーのように体が大きくて素敵ですね」と言われました。

アメリカ留学時代、私の周りには私よりも太っている人ばかりでした。私は小さく、目立たなかったし、そんなに個性的にも感じませんでした。ところが、日本に帰国したら目立つし、個性的に見られます。

比較とは、比べる相手によって変わってくるものです。同じ土俵で比較できるものを比較するのと、同じ土俵で比べられないものを比較するのでは、その意味合いが大きく変わってきます。

例えば、バラとチューリップと桜はそれぞれ違う花です。バラにはバラの美しさがあり、チューリップにはチューリップの美しさがあり、桜には桜の美しさがあります。バラとチューリップと桜と比べて、「どれが美しいか?」なんて、ナンセンスです。それぞれが美しいからです。

同じように、私もあなたも、互いに誰かと比較する必要はありません。あなたにはあなたの美しさ、良さ、素晴らしさがあります。

どうやったらそう思えるようになるのでしょうか?

キリストが処刑された「十字架」の形は、縦線が少し長いですが「プラス」の形をしています。

「縦線」とは、「神との関係」です。神との関係をしっかり持つならば、すべてが「プラス」となり、自分を人と比べて劣等感や優越感を持つのではなく、神が造られた自分の素晴らしさを認め、感謝できるようになります。

しかし、神との関係が弱くなると、「プラス」から「縦線」を除くと「マイナス」となりますが、すべてがマイナスとなり、自分の足りなさ、弱さ、ダメさに目が向かうようになり、他の人と自分を比較して「私はダメだ」と考えて劣等感を抱いたり、「私の方が優れている」と考えて高ぶり、人を見下すようになります。

私たち人間は、「十字架」の「横線」みたいなものです。しかし、そこに神との関係が築かれたら、すべてが「プラス」に変わります。どんなマイナスもプラスとなり、どんなピンチもチャンスに変わります。

私たちのために、そして、あなたのために十字架で死なれたイエス様を信じ、イエス様との関係を築き、イエス様と一緒に歩みませんか?

どうやったらイエス様を信じられるでしょうか? 勉強して、すべてが分かるようになって、納得できるようになったら信じられるのでしょうか?

しかし、もう1つ方法があります。まず信じることです。その次に、イエス様を受け入れ、イエス様を知っていく方法があります。

私は、後者のまず信じることから始めることをオススメしたいと思います。まず信じることです。そして、イエス様と出会い、交わり、深く知っていくことです。

結婚だって似た部分があります。相手のすべてを知ろうとしていたら、きっと100歳になっても決められないことになってしまうでしょう。

まず、イエス様を信じ、「十字架」の「プラス」の人生を歩んでいきましょう。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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