2017年2月28日16時27分

FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねる旅(43)スイス1回目視察シリーズ③ 西村晴道

コラムニスト : 西村晴道

シオンの町からラロン、ホーテンへ 4つの教会
シオンのカトリック教会、ラロンの城教会
ラロンの洞窟岩教会、ホーテンのカトリック教会
訪問日 1999年4月29日

FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねる旅(43)スイス1回目視察シリーズ③ 西村晴道
ホーテンのカトリック教会
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1. シオンのカトリック教会

カテドラルとは別の教会で、後陣の背後全体を飾る近代的なデザインの大きなステンドグラスが美しい。

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丘の上から2つの教会が見えたので直行。こちらはカトリックの新しい教会。
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礼拝堂正面
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礼拝堂側面
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礼拝堂背面。ステンドグラスから光が降り注ぐ。
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洗礼盤
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正面玄関ドア
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ラロンの村。シオンから東に40キロ行ったところの山あいの美しい村。

2. ラロンの城教会(山の上)と3. 洞窟岩教会(山の下、岩をくりぬいた教会)

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岩山の上に建つ城教会
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城教会(山の上)から洞窟岩教会(山の下、ベルのあるところが入り口)を見る。

2. ラロンの城教会(山上)Burgkirche

もともと城塞で、外敵が攻めてきたときには、村人がここに避難したという「村の教会」。

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城教会には詩人リルケの墓がある。
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この会堂の反対側の壁下に詩人リルケの墓がある。
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礼拝堂内部
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色鮮やかな春の花咲く墓地。村の人々が心を込めて手入れしているのだろう。

3. ラロンの洞窟岩教会 聖ミハエル教会(山下)

16世紀からの伝統がある城教会が、現代の活動には手狭になり、山上という地理的な問題もあって、新教会堂を建設する機運が1960年代半ばに起こり、ヴィスプのドナト・ルフの設計で岩をくりぬいた教会が1970~74年にかけて建設された。

詩編31編では神を岩と表現していて、古代人は岩の中にも住んでいたし、「母なる大地」に囲まれての礼拝という意識につながる。

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正面エントランス。ベルが取り付けられている。
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岸井牧師と。
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エントランスと十字架

洞窟の礼拝堂内部

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聖壇を囲む会衆席
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パイプオルガン
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正面
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聖壇
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祈祷コーナー

4. ホーテンのカトリック教会

美しい三角形のデザインで、ローヌ川の谷を見下ろす眺望が美しい。

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裏面。午後4時、雨が激しく降ってきた。とがった三角屋根が目を引く。
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正面に鐘楼がそびえ立つ。
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正面
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正面玄関ドアのデザイン
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礼拝堂正面。ステンドグラスの黄色とオレンジ色が礼拝堂内に反射。
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聖壇
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礼拝堂背面。正面玄関ドアと中2階の聖歌隊・オルガンコーナー、外観正面ステンドグラス。

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西村晴道

西村晴道

(にしむら・はるみち)

1948年、靜岡県生まれ。一級建築士。法政大学工学部建築学科卒。住友建設株式会社入社・退職し、米ソービック建築設計事務所短期留学を経て、84年に西村建築設計事務所開設。ルーテル学院大学第10回リード賞(キリスト教芸術分野)受賞。日本福音ルーテル教会員。著書に『FINE ROAD―世界のモダンな教会堂をたずねて』。