2017年2月16日15時07分

温故知神—福音は東方世界へ(66)大秦景教流行中国碑の現代訳と拓本11 川口一彦

コラムニスト : 川口一彦

温故知神—福音は東方世界へ(66)大秦景教流行中国碑の現代訳と拓本11 川口一彦

<本文と拓本>31文字(296+32=328)

真(真を成す)。啓三常之門(三常<信・望・愛か?>の門を啓示し)、開生滅死(生を開き死を滅し)、懸景日以破暗府(暗府を破るを以[も]って景日<主イエスの復活記念日>を懸[かか]げ)、魔妄於是乎悉摧(魔妄は是においてや悉[ことごと]く摧[くだ]く)。棹慈航以登明宮(慈航に棹さし以って明宮に登る)。含

<現代訳>

信仰・希望・愛の三常の門を啓示し、生命を開き、死を滅ぼし、暗府を破り、主イエスの復活記念日を特別な日としました。こうして悪魔の力を悉く砕き、信徒たちは恵みの船で棹をさして天に登りました。こうして人は救われ、救いの御業は完了し、太陽が真昼の頂上に昇りつめたさまのようです。

<解説>

この箇所は、主イエスの復活により死を滅ぼし、新しい命の世界を開かせ、信仰・希望・愛に生きる信徒たちが天に昇っていくことを伝えています。

よみについては「暗府」とし、景である主イエスの日を「景日」とし、復活記念日を特別な日としているのも新しい発見かと思います。

※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)

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川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

愛知福音キリスト教会(日曜と火曜集会)ならびに名古屋北福音キリスト教会(水曜集会)の宣教牧師。フェイスブックで「景教の研究・川口」を開設。「漢字と聖書と福音」「仏教とキリスト教の違い」などを主題に出張講演も行う。書家でもあり、聖書の言葉を筆文字で書いての宣教に使命がある。大学や県立病院、各地の書道教室で書を教えている。基督教教育学博士。東海聖句書道会会員、書道団体以文会監事。古代シリア語研究者で日本景教研究会代表。特に、唐代中国に伝わった東方景教を紹介している。著書に『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』など。