2017年1月18日15時55分

人は生きるために生まれてきた 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

旧ソ連の詩人・小説家のポリス・パステルナーク(Boris Leonidovich Pasternak、1890~1960)は、「人は生きるために生まれる。生きる準備をするために生まれるのではない」と語りました。

人生は丸々本番。「こうなったら~」という生き方はやめましょう。

例えば、人生を丸々本番として生きない子どもがいたとしたら、「今は小さいけど、大きくなったら~がしたい」と、生きることになります。

しかし、大きくなり、大きくなったことが現在になった途端、今度は、「もっとお金をもうけるようになったら~がしたい」「もっと偉くなったら~がしたい」「結婚したら~がしたい」となり、終わりのない堂々巡りです。

仮に結婚をしても、「子どもが生まれたら~がしたい」「この子が大きくなったら~をしよう」「この子が働くようになったら~しよう」「この子が結婚をしたら~しよう」「孫が生まれたら~しよう」「孫が大きくなったら~したい」・・・となり、一体いつ人生の本番が来るのでしょうか?

人生は、いつも今が本番です。

もし、人生を完全燃焼し、「いつも今が最高!」と感謝しながら生きていなかったとしたら、生物学的には生きていても、死んでいるようなものです。

この世界にただ1人、「死ぬために生まれてきた人」がいます。クリスマスに生まれた「イエス・キリスト」です。十字架で死ぬために生まれました。自分が死んで、死んでいる人を生かすためにです。

自分を造られた神から離れた状態の人を「罪人(つみびと)」と聖書は語ります。根や木の本体から切られた植物がやがて枯れるように、神から離れた人もやがて死にます。人類の死の原因は、神から離れた罪です。

その罪の刑罰を身代わりに引き受けられたキリストを信じ、キリストと出会い、キリストと直結されるならば、神の命が流れ込み、神の命によって生きるようになります。

人は一度死にますが、復活して、永遠の命を頂いて永遠に生きることができます。

キリストを信じ、神と直結して生き始めるならば、人生は輝き出し、本当の自分の人生を生き始めるようになります。今日も丸々本番として、素晴らしい一日をお過ごしください。いつもありがとうございます。

◇

菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■ 新宿福興教会ホームページ(メッセージをくだされば、皆さんの近くの教会を紹介致します)
■ 菅野直基牧師のフェイスブック