2017年1月3日22時31分

リオのキリスト像、企業寄付激減で一般からも寄付募集へ

コルコバードのキリスト像
ブラジルのリオデジャネイロにある有名なキリスト像。高さは98フィート(約30メートル)、土台を含めると124フィート(約38メートル)になる。(写真:Nico Kaiser)

【CJC】ブラジル経済の低迷で維持管理のための企業からの寄付金が激減したことで、観光名所として知られているブラジル・リオデジャネイロの巨大なキリスト像の老朽化が深刻になりかねないとして、初めて一般から寄付を募ることになった。NHKが報じた。

リオデジャネイロのコルコバードの丘から街を見下ろす高さおよそ38メートルの巨大なキリスト像は、建設から85年がたち、落雷を受けやすいこともあって老朽化が進んでいる。

像を管理する地元のカトリック教会によると、このところのブラジル経済の低迷で企業からの寄付金が激減し、年間約1億8千万円相当の維持管理費が集まらない状態だという。

教会はこのままでは像の老朽化が深刻になりかねないとして、1931年の建設以来初めて、広く一般から寄付を募ることにした。