2016年11月17日10時53分

わが人生と味の道(44)随想録:人生11 荘明義

コラムニスト : 荘明義

人生
常に怒らないこと

怒るということは、大きなエネルギーが必要です。また、自分の体を傷つけ、癌(がん)細胞を増やすことにもなります(それでなくても、1日に5千個ずつ増えている)。怒ることによって早く問題が解決するのであれば、それも1つの方法でしょう。しかし、多くの場合、怒る行為は問題を複雑化し、感情的になり、互いにいがみ合う結果になりかねません。

あなたに100万円プレゼントするとしたら、今日一日怒らずに過ごせるでしょうか? きっと100万円のために我慢するでしょう。なぜ、我慢できるのですか? それはお金のためですよね。――とすれば、常に自分にそう言い聞かせてください。

人には知恵があります、怒らないと決めたときから、どうしたらそうできるか? 人は考えます。すると、面白いことにいろいろアイデアが出てきて、ゆとりと余裕と笑顔と平安が生まれてくるのです。全てのことは笑って聞けるようになるから不思議です。

怒らないと決めたら、イライラしないと決めたら、そうできるのです。それが信仰であり、神への信頼なのです。

「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです」(Ⅰテサロニケ5:16~18)

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荘明義

荘明義

(そう・あきよし)

1944年中国・貴州省生まれ。4歳のときに来日、14歳で中華料理の世界に入り、四川料理の大家である故・陳建民氏に師事、その3番弟子。田村町四川飯店で修行、16歳で六本木四川飯店副料理長、17歳で横浜・重慶飯店の料理長となる。33歳で大龍門の総料理長となり、中華冷凍食品の開発に従事、35歳の時に(有)荘味道開発研究所設立、39歳で中華冷凍食品メーカー(株)大龍専務取締役、その後68歳で商品開発と味作りのコンサルタント、他に料理学校の講師、テレビや雑誌などのメディアに登場して中華料理の普及に努めてきた。神奈川・横浜華僑基督教会長老。著書に『わが人生と味の道』(イーグレープ)。

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