2016年11月6日20時48分

なにゆえキリストの道なのか(64)天地創造以前には何もなかったのか 正木弥

コラムニスト : 正木弥

天地創造以前には何もなかったのか。その時、神は何をしていたのか。

この場合の“天地”が宇宙を意味するなら、その創造以前は物質的なものは何もなかったのでしょう。神は霊的存在であって、天上界で独立自存の状態で永遠の昔から存在しておられました。そして、その働きを始める前に、天上界で子なる神(キリスト)を生み(分離し)、この方を愛し、栄光を与え、同じく霊的な存在である御使い(天使)たちとともに、喜びのうちに満ち足りておられたようです。

時至って、神は活動を始め、無から有を引き出し、エネルギー・物質・時間・空間のこの世界を造り、子なる神(キリスト)によって具体的にこの世界を組み立て、天地万物を創り出されたようです。このことは、聖書の箴言8:22、ローマ4:17、ヨハネ17:5、24などから推定されるところです。

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ