盛岡市の会社「ベリテ」の社長、中里浩幸容疑者(50)=同市東黒石野=ら男女6人が25日、高配当をうたう投資話を持ち掛け、現金をだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕された。被害総額は約30億円に上る可能性もあるという。朝日新聞などが伝えた。
同紙によると、中里容疑者らは昨年4月〜今年9月、盛岡市と秋田市在住の60代の女性3人に対し、元本保証と高配当をうたい、石油や金などの先物取引への投資話を持ち掛け、計1650万円をだまし取った疑いが持たれている。元本が戻ってこないとして昨年12月、被害女性らが警察に相談して発覚した。
共同通信によると、中里容疑者の他に逮捕されたのは、無職・渡辺史仁(36)=仙台市、自営業・越前かく子(65)=秋田市、会社役員・吉田耕治(56)=山形市=ら5容疑者。中里容疑者や会社の口座には、全国から200件以上、計約30億円に上る振り込みがあり、被害総額は約30億円に上るとみられるという。
秋田放送によると、3人の被害女性は中里容疑者の会社の顧客だった。越前容疑者は、顧客を探して金を集める営業の役目をしていたという。
ベリテのホームページによると、同社はホームページ制作などウェブ関連の業務を事業内容としているが、朝日新聞の報道によると、エステや広告事業などを行なっているという。
なお、いずれのメディアも、6容疑者の認否については伝えていない。