2016年10月20日08時02分

わが人生と味の道(42)随想録:人生9 荘明義

コラムニスト : 荘明義

人生
過去を処理すること

昨日の問題を放っておいて今日の幸せはありません。罪の告白とは、過去に犯した罪の清算です。主の前に過去の罪の赦(ゆる)しを願うことと、自分が周囲の人に対して犯した罪も思い出してみましょう。その問題も、いずれは解決の必要があります。心の中にしまっておける罪は1つもありません。いつも喜べる人生とは、罪意識を持ち、過去の処理ができることなのです。

相手の失敗の中から自分の責任を見つけることができる―そのような人は幸いです。過去を振り向いて自分を知ること。過去の中にあなたの未来があります。私たちには過去の生活習慣があります。従って、どう生きるかは、過去をどう改めるか、どこに問題があるのかを知ることにかかっています。

私はこうなりたい。しかし、なかなかできない。なぜでしょうか? それは、自分の弱さを本当に知っていないからです。考える自分と、そうしたくない自分のポイントが見つかると、簡単に直せます。しかし、そのポイントが分からないと、いつまでたっても根本的に直らないのです。

心の痛み、健康上の悩み―そういうことに対して、その本当の原因を突き止め、それに対して治療に専念し、注意を払い、時間、心、考え、全てに集中すれば、必ず完治するのです。このように、心の問題も、その元である過去にまでさかのぼって原因を見つけると、直すために必要なことが分かってきます。

「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです」(Ⅰペテロ5:7)

「私の兄弟たち。さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい。信仰がためされると忍耐が生じるということを、あなたがたは知っているからです」(ヤコブ1:2、3)

「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」(ローマ8:28)

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荘明義

荘明義

(そう・あきよし)

1944年中国・貴州省生まれ。4歳のときに来日、14歳で中華料理の世界に入り、四川料理の大家である故・陳建民氏に師事、その3番弟子。田村町四川飯店で修行、16歳で六本木四川飯店副料理長、17歳で横浜・重慶飯店の料理長となる。33歳で大龍門の総料理長となり、中華冷凍食品の開発に従事、35歳の時に(有)荘味道開発研究所設立、39歳で中華冷凍食品メーカー(株)大龍専務取締役、その後68歳で商品開発と味作りのコンサルタント、他に料理学校の講師、テレビや雑誌などのメディアに登場して中華料理の普及に努めてきた。神奈川・横浜華僑基督教会長老。著書に『わが人生と味の道』(イーグレープ)。

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