2016年9月25日17時37分

なにゆえキリストの道なのか(59)聖霊はどのような存在なのか 正木弥

コラムニスト : 正木弥

聖霊はどのような存在なのか、何をするのか、神との関係はどうなのか。

A 聖霊は、「神の霊」とも「御霊」とも呼ばれ、「神」を構成する神です。前回の図で言えば、粒々のみかんに当たるものです。

B 聖霊は、単なる神の活動力ではありません。人格を持っている点、すなわち、独自に考え、働く主体であることが、聖書の多くの箇所で記されています。〔エホバの証人は、聖書よりも組織の教えを大事にして、この点を理解できませんが〕

C 聖霊は、父なる神から離れて、独自に人格的に働きます。これを聖霊の発出(はっしゅつ)と言います。前々回の図を参照してください。

D 聖霊は、キリストを信じる人の心の奥底に宿ります。信徒の心に神の知恵を示し、信仰を強め、悪いこと・自我の気持ちをコントロールします。信徒が神の御心の通り生きるよう励まし、つらいことに耐えられるよう慰め、支え、希望を与えてくれます。

人間と聖霊の関係を図化すると次の通りです。

なにゆえキリストの道なのか(59)聖霊はどのような存在なのか 正木弥

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ