2016年9月18日06時23分

なにゆえキリストの道なのか(58)三位一体の神は3つの神に見える、唯一ではないではないか 正木弥

コラムニスト : 正木弥

三位一体の神は3つの神に見える。唯一ではないではないか。

「主は私たちの神、主はただひとりである」(申6:4)

聖書の言葉ヘブル語では、「ただひとり」とか「1つ」は、「エハド」の語が用いられています。それは単一個体だけでなく、複合的な統一体である場合もあります。例えば、創世記2:24では、「アダムとエバ」は一体(エハド)ですし、民数記13:23では、1つの枝先に結実した多くのぶどうの実は1房(エハド)と表現されています。同様に、同じ神としての本質を持つ父なる神も子なる神も聖霊なる神も統一されていて、意思が貫かれているので、ただ1人の神(エハド)と呼ばれているのです。

その相互の関係は、前回の図を参照してください。父なる神と子なる神と聖霊なる神は、全体として神を形成している、というのです。

なにゆえキリストの道なのか(58)三位一体の神は3つの神に見える。唯一ではないではないか 正木弥

どれもみかんです。1個のみかんの中に幾つかの子袋のみかんが含まれ、1つの子袋の中に実にたくさんの粒々のみかんが含まれています。全体で“1つのみかん”というのは正しい表現であり、正しい扱いです。

1+1+1=3は三神論ですが、三位一体の神は、1✕1✕1=1の関係であり、全体として1つの統一体の神です。

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ