2016年9月8日16時40分

ジブラルタ生命保険秋田支社の56歳男性社員、26人から保険料1・9億円詐取

ジブラルタ生命保険秋田支社の56歳社員、26人から保険料1・9億円詐取
ジブラルタ生命保険のホームページ

外資系の生命保険会社「ジブラルタ生命保険」(東京都千代田区)は8日、秋田支社(秋田県横手市)に所属する佐々木孝一社員(56)が、約10年間に26人から保険料名目で現金を不正に受領し、総額約1億9千万円をだまし取っていたことが明らかになったと発表した。

発表によると、佐々木社員は2007年4月、ジブラルタ生命保険に合併した旧エジソン生命に入社。その後、今年8月までの約10年間に、保険料名目で不正に現金を受領し、市販の領収書と偽造した保険証券を渡す手口で、26人から総額約1億9千万円を詐取したという。

NHKによると、被害に遭った26人は秋田県在住。被害者の1人が8月26日、保険の契約についてジブラルタ生命保険に問い合わせたところ、未加入であることが分かり発覚した。佐々木社員はだまし取ったことについて認めており、ジブラルタ生命保険は今後、警察への告発を検討するとしている。

ジブラルタ生命保険は現在、社内調査を進め、警察への相談も始めているが、他にも被害者がいる場合もあるとして、詐取の事実を公表。「弊社からの郵送による案内が一度も届いていないなど、不審に思われる点がございましたら、弊社コールセンターへご連絡くださいますようお願い申し上げます」としている。

ニュースサイト「ハザードラボ」によると、ジブラルタ生命保険は、6月にも岐阜県の営業所に所属していた男性社員(62)が詐欺容疑で逮捕されている。

ジブラルタ生命保険は「多大なるご迷惑とご心配をおかけしますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪するとともに、「弊社はこれまでコンプライアンス教育、保険募集管理態勢整備に努めてまいりました。しかしながら、この度このような事件が発生したことを厳粛に受け止め、今まで以上に全社員に対するコンプライアンス意識の徹底と日常の活動管理をより厳正に行うなど内部管理態勢の強化を図り、徹底した再発防止策を講じ、信頼回復に向けて全社一丸となって取り組んでまいります」としている。

■ ジブラルタ生命保険コールセンター
電話番号:0120・981・088(通話料無料)
受付時間:平日午前8時30分~午後8時、土曜午前9時~午後5時
(日曜・祝日と12月31日~1月3日は除く)