2016年9月8日07時26分

わが人生と味の道(39)随想録:人生6 荘明義

コラムニスト : 荘明義

[人生]
あなたは、どちらを生きていますか

あなたは、どちらを生きていますか?

○病気を嘆く人がいる。病気を感謝する人もいる。

○心配を怒りに変える人がいる。心配を祈りに変える人もいる。

○常に人のために生きようとする人がいる。常に自分だけのために生きようとする人もいる。

○いつも感謝の心を表せる人がいる。いつも人に感謝してもらいたいと考えている人もいる。

○いつも物事をプラスに考えられる人がいる。いつも物事をマイナスに考えてしまう人もいる。

○人の失敗を自分のせいにできる人がいる。自分の失敗も人のせいにしたがる人もいる。

○うれしいことを分かち合える人がいる。うれしいことはすぐに独り占めにしてしまう人もいる。

○喜んで犠牲を払える人がいる。小さな犠牲でも拒否する人もいる。

○失望の中から希望を見いだせる人がいる。希望の中から失望ばかり探す人もいる。

○明日の心配ばかりしている人がいる。明日の心配は主がしてくださることを感謝している人もいる。

○自分以外の全ての人を「わが師」と思って学ぶ人がいる。自分の意見が常に正しいと主張する人もいる。

○自分の喜びのみのために多くの条件を持っている人がいる。信仰の故に、全てにおいて主の条件に聞き従える人もいる。

○失敗を恥だと思っている人がいる。失敗は人生における栄養だと喜べる人もいる。

○愛は一方的に受けるものだと思う人がいる。愛は与えてこそ価値があると知っている人もいる。

○愛はお互いに協力し合って育てるものだと知っている人がいる。愛は自然に育つものだと勘違いしている人もいる。

○自分をよく知っていてコントロールできる人がいる。人のことはよく分かっても自分のことになるとさっぱり分からない人もいる。

○いつも人をうらやましがっている人がいる。いつも今の自分に感謝している人もいる。

○怒ることでストレスを発散できると思っている人がいる。怒ることによってストレスを生むことを知っている人もいる。

○聖書の御言葉が人生の道しるべだと確信して、豊かな人生を送っている人がいる。いろいろ良いアドバイスを受けるが、最後はいつも自分の意見を押し通して損をする人もいる。

○口から出る言葉を常に吟味して、人を傷つけないように心掛けている人がいる。何も意識せずに話して、後から後悔をよくする人もいる。

○何でも自分でしなければ気がすまない、とても忙しい人がいる。本当に私がすべきことを心得ていて、いつも余裕のある人もいる。

○人が近づきにくい頑固な老人がいる。人が喜んで話を聞きにくる老人もいる。

○本当の愛の素晴らしさを知って、老後ますます輝いている夫婦がいる。本当の愛が分からないために、結婚後、間もなくして離婚してしまう夫婦もいる。

○子どもは生きていてくれるだけで100点と思える親がいる。子どもの心より、親の都合を押し付けている親もいる。

咄嗟(とっさ)に出る言葉や態度で本当の自分が見えてきます。素敵な自分になるためには、より良い習慣を身につけることです。また、生きた会話、人に感動と安らぎを与えることを常に意識して、他人を思いやる心の豊かさを与える言葉を学び、自分の宝とすることです。言葉によっては、人を生かし、また、苦しめることがあるからです。

多くのものを身につけ、持っているより豊かな人生とは、人に愛され、慕われ、頼りにされる知恵、考え方、見方、言葉遣い、それに思いやりのある人――になることではないでしょうか。心に多くの知恵があることは、何にも増して人生を豊かにしてくれます。

人を楽しませ、人に喜びを与え、人から見て輝いた人生を送っている人、そのような人になるには内側からも、考え方も、磨く必要があるのです。聖書の真理を通して。全ての問題解決のカギは聖書の中にあります。

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荘明義

荘明義

(そう・あきよし)

1944年中国・貴州省生まれ。4歳のときに来日、14歳で中華料理の世界に入り、四川料理の大家である故・陳建民氏に師事、その3番弟子。田村町四川飯店で修行、16歳で六本木四川飯店副料理長、17歳で横浜・重慶飯店の料理長となる。33歳で大龍門の総料理長となり、中華冷凍食品の開発に従事、35歳の時に(有)荘味道開発研究所設立、39歳で中華冷凍食品メーカー(株)大龍専務取締役、その後68歳で商品開発と味作りのコンサルタント、他に料理学校の講師、テレビや雑誌などのメディアに登場して中華料理の普及に努めてきた。神奈川・横浜華僑基督教会長老。著書に『わが人生と味の道』(イーグレープ)。

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