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宅配ピザ店「ピザハット深川店」(東京都江東区)で5月に発生した強盗傷害事件で、ピザハット深川店の店長、舛成千裕(ますなり・ちひろ)容疑者(27)=同区海辺=ら4人が、強盗傷害などの容疑で逮捕された。舛成容疑者は事件当時店内におり、被害者を装っていたという。時事通信などが伝えた。
同通信によると、舛成容疑者ら4人は共謀して、5月1日午後10時半ごろ、同区猿江のピザハット深川店の金庫内にあった売上金など計約140万円を奪った疑いが持たれている。事件では、逮捕された4人の1人、無職・高橋薫容疑者(29)=横浜市南区高砂町=が強盗の実行犯として店に押し入り、店内にいた副店長の男性(28)を鉄パイプで殴って、左腕骨折など全治2カ月の重傷を負わせた。
朝日新聞によると、他に逮捕されたのは、いずれも職業不詳の鈴木美史(24)=江東区=、李偉(リ・ウェイ、25、中国籍)=墨田区=の両容疑者。2人は舛成、高橋両容疑者の連絡役だったとみられ、近くの防犯カメラの映像には、4人とみられる人物が連絡を取り合っている様子が映っていた。同通信によると、鈴木、李両容疑者は事件当時、架空の注文を受けて配達に出ていたという。
事件当時店内にいた舛成容疑者は、店に押し入った高橋容疑者に抵抗して調理器具に頭を打ったなどと訴えていたが、被害に遭ったように装い、金庫を開けて売上金を渡したとみられている。
NHKによると、警察は防犯カメラの映像などから実行犯の高橋容疑者を特定し、その後、携帯電話の通話記録などから舛成容疑者らも関与したとして、4人の逮捕に踏み切った。4人は全員、容疑を認めている。