
国分中央高=2010年1月(写真:Sakoppi)
鹿児島県霧島市の市立国分中央高校に勤務する50代の男性教諭が、試験監督中にスマートフォンでアダルト動画を見ようとした際、音声を消し忘れ、教室全体にわいせつな音声が響き渡る出来事があった。霧島市教育委員会は24日、男性教諭を減給2カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は19日付。朝日新聞などが伝えた。
同紙によると、男性教諭は今年6月21日午前、国分中央高校の2年生の期末試験を監督していた際、スマートフォンに保存していたアダルト動画を見ようとした。しかし、スマートフォンの音声を消し忘れ、わいせつな音声が数秒間、教室全体に聞こえる音量で流れたという。教諭は電源を切ろうとしたが、急いでいたために、スマートフォンを落としてしまい、さらに消すのが遅くなったという。共同通信によると、音声が流れたのは約5秒。
試験はそのまま行われたが、ツイッター上で拡散。生徒の保護者が学校に問い合わせて発覚した。既に生徒や保護者に対しは謝罪しているという。
国分中央高校は、精華学校を前身とし、今年創立110年を迎える歴史ある高校。霧島市で唯一の市立高校で、園芸工学、生活文化、ビジネス情報、スポーツ健康の4学科を設置している。
男性教諭は事実関係を認めた上で、「同僚や生徒に計り知れない影響を与えてしまった。誠に申し訳ない」(同紙)、「学校の信用に大きな傷を付けた。同僚や生徒に大変申し訳ない」(産経新聞)と話している。