
青森県警八戸署(写真:house-nasu)
青森県警八戸署地域課の石橋良太巡査長(25)=八戸市江陽=が17日、住居侵入と強盗未遂の両容疑で再逮捕された。侵入先の住宅に住む被害者夫妻が、石橋容疑者と顔見知りであったために気付き、諭されて強盗を断念したという。共同通信などが伝えた。
同通信によると、石橋容疑者は7月17日午前4時ごろ、八戸市城下の住宅に侵入し、包丁を突き付けて住人の男性(66)を脅し、現金を奪おうとした疑いが持たれている。住宅には当時、男性と男性の妻がおり、時事通信によると、石橋容疑者は帽子とサングラスを着用して変装していたが、男性の妻が石橋容疑者であることに気付いたという。
石橋容疑者は巡回連絡などで夫妻宅を訪れており、顔見知りだった。「もう死ぬしかない」と自暴自棄になっている石橋容疑者に対し、夫妻が「まだ若いのに死ぬことはない」などと諭し、借金など、石橋容疑者の悩みの相談に1時間ほど乗ったという。石橋容疑者はその後謝罪し出て行き、夫婦はけがもなく、被害届を出していなかった。
一方、時事通信や産経新聞によると、石橋容疑者は同26日、犯罪捜査と偽り、女性の車のナンバーを照会。車内を確認させるよう求めたなどとして、公務員職権乱用容疑で逮捕され、8月16日に起訴されている。この事件の捜査の過程で、強盗未遂事件についても自供したという。