2016年8月14日06時43分

なにゆえキリストの道なのか(53)神は人間と同じように考える方なのか 正木弥

コラムニスト : 正木弥

神は人間と同じように考える方なのか。

そうです。神にはパーソナリティー(人格)があって、個別自存性の自己意識(自分は他とは違う自分、何にも変えがたい自分であるとの意識)を持ち、自己意志を決定し、自己を表現する存在です。そして、論理的・理性的・道徳的に考える方です。

その限りで、人間と同じだといえます。

これは、神が人間に似ているということではなく、逆に、人間が神に似ているということです。いや、人間が神に似せられて造られたということです。

「神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして彼を創造し、男と女とに彼らを創造された」(創世記1:27)とあるとおりです。

神は、単に自然の力ではなく、単に法則でなく、単に正義とか愛とかの抽象的な真理でもなく、生きている方、すなわち、考え、それを表現し、また、行動する方です。その神と同じ人格を与えられた人間は、神と人格的交流をすることができるわけです。いや、すべきなのです。〔それが成長した信仰の在り方です〕

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ