2016年7月17日18時55分

なにゆえキリストの道なのか(49)目に見えるものでないと拝めない 正木弥

コラムニスト : 正木弥

目に見えるものでないと拝めない。

自分の目の前の虚空を見てください。何にも見えないでしょう。しかし、そこに何にもないということではありません。目には見えなくとも、空気があります。空気に小さいほこりが浮いています。時には、ばい菌も少しは混じっているでしょう。でも見えません。真っ暗闇でなければ、光も来ています。音波も電波も地磁気も(目には見えないけれども)確かに来ています。何にもないのではない、確かにある。

それらを貫いて、霊なる神もおられる。この、見えないが確かにおられる方を想念して、心の中で拝んでみましょう。そして、目をつぶって、掌(てのひら)を合わせて、自分だけに聞こえるぐらいの小さな声で祈ってみましょう。「目には見えないけれど確かにおられる神様!あなたを信じて歩みたいので、あなたについての確信を増してください。いつも私のそばにいて、助けてください!」と。その上で、具体的な願い、感謝、うれしいこと、つらいことなどを申し上げてください。これを心を込めて、朝・昼・晩の何遍も、繰り返してください。

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ