2016年7月10日23時15分

なにゆえキリストの道なのか(48)聖書の神が本当の神だという証拠はあるのか 正木弥

コラムニスト : 正木弥

聖書の神が本当の神だという証拠はあるのか。

聖書の神は、人間の考えをはるかに超えて大きく、偉大で、力強く、賢明で知恵があります。全知・全能であり、完全・永遠・無限であり、普遍にして不変です。聖(きよ)く、義(ただ)しく、真実であり、愛である方です。このような方を神と言わないで他の何を神と言うべきでしょう。

「わたしが主である。ほかにはいない。わたしのほかに神はいない」(イザヤ45:5)

聖書の神は、ご自分のこと、ご自分がしたことなどを聖書の中で示しています。それはまことに奇しく、人間が誰も考えつかない内容のものをたくさん含んでいます。

「目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、そして、人の心に思い浮かんだことのないもの。・・・神はこれを、御霊によって私たちに啓示されたのです」(Ⅰコリント2:9、10)

聖書の神は、6日間か、長期間かはさておき、とにかく神が天地万物を創り、人をも造ったと主張しています(これは、現代科学を全くの無視はしていない考え方です)。

「初めに、神が天と地を創造した」(創世記1:1)
「すべてのことが、神から発し、神によって成り、神に至るからです」(ローマ11:36)

この故に、世界・宇宙は淵源、起源を示され、全てのものの存在理由が知られるのです。

また、聖書の神は、世界の終末についても権威をもって指し示しています。

「わたしは初めであり、わたしは終わりである。わたしのほかに神はない」(イザヤ44:6)

このように言えるのは本当の神だけであり、他のどんな存在もこうは言えません。

「わたしより先に造られた神はなく、わたしより後にもない」(イザヤ43:10)
「だれが、わたしのように宣言して、これを告げることができたか」(イザヤ44:7)
「わたしのほかに神はいない」(イザヤ45:5)

聖書の神は、時の流れ(歴史)の中で不思議な御業、恵みの御業をなして、ご自分の言葉の真実性を証明しています。また、聖書において、預言者を通して告げたことが既にたくさん実現・成就しています。これも聖書の神が真の神であることの1つの証拠であるといえます。

「彼らに未来の事、来たるべき事を告げさせてみよ。・・・わたしのほかに神があろうか」(イザヤ44:7、8)

この聖書の神を信じた人が、変えられ、聖められ、強められ、支えられて多くの良い事を行いました。そして、社会を良い方へ変えてきました。この聖書の神を信じた人が、多くの苦難を耐え、希望をもって、人生に目的・行き先を見いだして雄々しく生き通しました。こうしたことも、聖書の神が本当の神であることを示しています。

もし、ほかに神がいるというなら、挙げてみてください。「こんな神がいたらいいなあ」と頭の中で考えて作り上げることはできるかもしれません。しかし、そのような神の実在を示す根拠はどこにもありません。つまり、聖書の神のほかには神はいないのです。

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ