2016年7月3日07時33分

なにゆえキリストの道なのか(47)“聖書の神”以外に神はいないのか 正木弥

コラムニスト : 正木弥

“聖書の神”以外に神はいないのか。多くいてもかまわないのではないか。めいめい好きな神を選べる方がいいのではないか。

まず、聖書がどう言っているのか見てみましょう。

「私たちは、世の偶像の神は実際にはないものであること、また、唯一の神以外には神は存在しないことを知っています。なるほど、多くの神や多くの主があるので、神々と呼ばれるものならば、天にも地にもありますが、私たちには、父なる唯一の神がおられるだけで、すべてのものはこの神から出ており、私たちもこの神のために存在しているのです。また、唯一の主なるイエス・キリストがおられるだけで、すべてのものはこの主によって存在し、私たちもこの主によって存在するのです」(Ⅰコリント8:4~6)

もし、あなたが、聖書の神以外に「これが本当の神だ」と確信する神がいるなら、その神を拝み、信奉すればいいのです。信教の自由がありますから。ただし、それでいろいろ害を被ったり、むなしい結果になっても致し方ありません。

宗教(神信仰)は本来、全人格的、全人生的にかかわるものであり、多大の時間とエネルギーと(場合によっては財産と)を投入するものですから、後になって本当の神でなかったということにでもなれば目も当てられません。よ~く注意し、よ~く調べて、本当に信仰に値するものかどうかを見極めなければなりません。その点、聖書の神は長い歴史と世界中に広まった実績で、心配ありません。

もし、聖書の神よりも魅力的な神がいて、間違いないと証明されているなら、それに信頼してもいいでしょう。しかし、そのような神はどこにも見いだせません。せいぜい人間が頭の中で空想して作りあげたものでしょう。

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ