2016年6月29日17時37分

そうじ力(5)目に見えないスペースを作らない 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

1人暮らしをしていた頃、自分1人だけの空間だったため、部屋の整理・整頓を怠っていました。

ある日、友人が遊びに来ることになりました。慌てて目に見える部分に置いてある物を押し入れ、開かずの間、収納スペースに分散して押し込みました。友人は、「カンちゃん、意外にきれいにしているんだね」というので、「そうでもないんだけどね・・・(^^ゞ」と苦笑いしました。

それまでは、部屋が汚いなりに秩序が保たれていました。文房具はこの辺り。掃除機は隅っこなどと決まっていて、時間はかかりますが、必要な時に必要な物が取り出せるような状態でした。

友人が訪問するので、目に見えるところに置いてある物を目に見えないスペースに押し込んだことで、どこに何があるのかが分からなくなってしまいました。後日、どこかにあるはずだけど当分見つからなさそうなので、あらためて買うという無駄をしてしまいました。

この時から、来客が来るたびに目に見えないスペースに荷物を押し込むことを覚えてしまいました。短時間でその場をやり過ごすことができるからです。

しかし、1度目に見えないスペースに物をしまうと、それっきりになり、客が来るたびに見える場所の荷物を見えないスペースに押し込むことを繰り返しました。その場しのぎで一時的な片付けにはいいですが、その後、見えないスペースにしまった物を出して整理・整頓をしないといけません。

要る物と要らない物を分別して、要らない物を捨てたら、目に見えないスペースをなくし、そこを空間としていきましょう。

吹き溜まりの場所を作ると、そこに荷物をしまい込むことになり、整理・整頓がおろそかになり、不要な物でスペースを無駄に使ったり、必要な物が必要な時に出てこなかったりして、無駄な時間を使ってしまうことになります。

目に見えないスペースをなくし、そこを風通し良くし、物を溜め込まない習慣を身に付けたいものです。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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