
滋賀県立玉川高校(写真:Spike com86)
滋賀県立玉川高校(同県草津市)で、教員が置き忘れた期末テストの試験問題と解答を生徒が携帯電話で撮影し、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で拡散していたことが明らかになった。試験前に、一部の生徒が試験の問題と解答を知った上で期末テストを受けていたことも明らかになったため、玉川高校は再試験を行った。読売新聞などが伝えた。
同紙によると、事前に出回ったのは、23日に実施された「保健」の期末テストの試験問題と解答。臨時の男性講師(33)が、2年生の教室の棚に置き忘れたのを、生徒が見つけ携帯電話で撮影。同級生らとLINEで共有したとみられている。
朝日新聞によると、試験4日後の27日、生徒側から学校側に指摘があった。学校側が調べたところ、講師が8日の授業の後、教卓の中に試験問題と解答を置き忘れていたことが判明。講師は13日に気が付いて試験問題などを回収していたが、その間に生徒らが撮影し、LINEで拡散したとみられている。講師は置き忘れについて、学校側には報告していなかった。
産経新聞によると、講師は授業で要点を教えるため、試験問題と解答を教室まで持参していたと話している。玉川高校の澤由紀子校長は29日、管理が不十分であったことを認め、謝罪した。
玉川高校はこの日、2年生の8学級315人を対象に保健の再試験を行った。