2016年5月11日07時25分

忘れるべきこと、忘れてはいけないこと ~幸せの秘訣~ 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

人生には、忘れるべきこと、忘れてはいけないことがあります。

忘れるべきことは、失敗や嫌なマイナスの記憶です。これらは教訓としたら、きれいさっぱり忘れてしまうことが一番です。

次に、忘れてはいけないことは、良かったこと、うれしかったこと、感謝の記憶です。事あるごとに思い出し、思い巡らし、感謝をしてください。短時間で、心は喜びでいっぱいになるはずです。

人は、忘れるべきことに限ってなかなか忘れられないで、クヨクヨ悩んでしまいます。しかし、忘れてはいけないことを、いとも簡単に忘れてしまいます。これを逆にしたらすごいことが起こります。

意識して忘れるべきことを忘れ、忘れてはいけないことを思い出し、感謝する習慣を身に付けませんか。

聖書は、「うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、・・・目標を目ざして一心に走って」(ピリピ3:13、14)と語ります。この「うしろのもの」とは、忘れるべきことです。

また聖書は、「わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな」(詩篇103:2)とも語ります。この「主の良くしてくださったこと」とは、忘れてはいけないことです。

私は、人生の中で数え切れない悲しい、つらい、痛い、苦しい経験をしてきました。もしこれらのことをしっかり記憶していたら、何回も自殺できるかもしれません。あるいは、人生を投げ出して、ろくでもない生活をしていたかもしれません。

しかし、神を信じ、祈ることによって、マイナスの記憶を忘れられるようになりました。さらに、マイナスの記憶が宝のようになり、プラスの記憶に変わったのです。

プラスの記憶をいつも心に記憶し、思い巡らしています。 神が私を愛しておられ、私を救い、天国に行けること。祈りに答えてくださり、数々の祝福が与えられたこと。 何よりも感謝しているのは、マイナスだと思っていたことが、後で振り返ってみたら、素晴らしいプラスに変わっていた出来事です。

私は、毎日が幸せです。そして、毎週日曜日、教会で神を賛美し、神をたたえます。 また、人から受けた親切は、特に心にしみます。人は、自分のことで精いっぱいです。そんな中で、親切にしてくれることは決して当たり前ではなく、奇跡です。

インターネットを通して、あなたと出会えたこと、文章を通して心通わすことができること、毎日幸せを感じています。 毎日祈りを通して、忘れるべきことを忘れ、忘れてはいけないことを記憶し、感謝することで、幸せを感じています。

今日も、祈りからスタートし、朝一番から幸せいっぱいになって歩んでください。

◇

菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■ 新宿福興教会ホームページ(メッセージをくだされば、皆さんの近くの教会を紹介致します)
■ 菅野直基牧師のフェイスブック