2016年5月2日20時55分

神様からのメッセージ(34)聖書を読んで人生が変わった人たち―モハメド・アベル・アホンド 浜島敏

コラムニスト : 浜島敏

モハメド・アベル・アホンド(トルキスタン)

世界の中では、教会が閉鎖に追いやられることもあります。

東トルキスタンのカシガルの小さなキリスト教会は、1933年には数百人のクリスチャンがいましたが、イスラム教の反対とソ連の支配とが結び付いて、若いリーダーのモハメド・アベル・アホンドが殺されてしまいました。

クリスチャンは散らされ、宣教師は国外追放になりました。しかし、本にはパスポートがいらないので、新約聖書が「パスポートのいらない宣教師」としてみんなのところに送られて来ました。

みんなの手には御言葉だけしかないということもありますが、こういったときには聖霊が導き、励まし、教会の働きを進められるのです。

<<前回へ     次回へ>>

◇

浜島敏

浜島敏

(はまじま・びん)

1937年、愛知県に生まれる。明治学院大学、同大学院修了。1968年4月、四国学院大学赴任。2004年3月同大学定年退職。現在、四国学院大学名誉教授。専攻は英語学、聖書翻訳研究。1974、5年には、英国内外聖書協会、大英図書館など、1995、6年にはロンドン大学、ヘブライ大学などにおいて資料収集と研究。2006年、日本聖書協会より、聖書事業功労者受賞。2014年7~9月、ロンドン日本語教会短期奉仕。神学博士。なお、聖書収集家として(現在約800点所蔵)、過去数回にわたり聖書展示会を行う。国際ギデオン協会会員。日本景教研究会会員。聖書の歴史、聖書翻訳に関する著書・翻訳書、論文多数。

■ 【浜島敏著書】(Amazon)
■ 【浜島敏著書】(イーグレープ)