2015年9月29日17時12分

教皇の避暑用別荘、博物館に一部改装

【CJC=東京】歴代のローマ教皇が避暑に使用していたローマ南郊約35キロにあるカステルガンドルフォの別荘だが、現教皇フランシスコが使用しないことから、その一部が博物館に改装され、バチカン(ローマ教皇庁)との間を結ぶ鉄道も開通した。

落成式は11日に行われた。以後は毎週土曜日、バチカンとの間で特別列車が運行される。

博物館の目玉の一つは、歴代の教皇が避暑期間中、毎週日曜日に人々を祝福していた窓辺に入場者が立てること。窓からは広場が見渡せる。

教皇の肖像画を飾ったギャラリーも設けられ、複雑な刺しゅうを施した典礼服、数百年前の玉座、1572年に没したピウス5世など、過去の教皇が使用したスリッパも展示されている。

教皇フランシスコが夏季休暇を取らないことから、カステルガンドルフォでは観光客が減少し、経済的に打撃を受けていた。