2015年9月15日19時55分

北アイルランド自治政府、和平合意以来の危機

【CJC=東京】英国とアイルランドが、北アイルランド自治政府の政治的危機について、プロテスタントとカトリック双方に権力分担政府を維持するよう求め、事態の鎮静化を模索しているとロイター通信が伝えた。

カトリック過激派のアイルランド共和軍(IRA)の元メンバーが殺害されたことをめぐる混乱で、自治政府のピーター・ロビンソン首相が10日辞任、1998年の和平合意以来の危機となっているもの。

アイルランドのエンダ・ケニー首相は、権力分担政府の崩壊回避の可能性は限定的とし、崩壊すれば通常の議会再開に戻すには時間がかかるとの見方を示した。