2007年12月4日09時33分

「植民地収奪より悪質」 カンタベリー大主教、米外交を批判

 【CJC=東京】英国国教会の霊的最高指導者カンタベリー大主教ローワン・ウィリアムズ氏がイスラム教誌『エミル』で、米国の外交を批判した。



 同氏は、米国の力の行使を、かつての大英帝国の植民地収奪より悪質だとし、01年9月11日の同時多発テロの際に世界中から寄せられた道徳的支持を米国は失った、と言う。



 昨年末、ウイリアムズ氏は英タイムズ紙に、米国主導型連合がイラク情勢に無知で長期的展望を示せないことが、中東全域のキリスト者の生命を危機にさらしている、と痛烈な批判を寄せていた。