2015年8月27日14時57分

“ゴスペル王国”群馬でサマーステージ 県内11グループ、ジョン・ルーカスら豪華ゲストが熱唱

“ゴスペル王国”群馬でサマーステージ 県内11グループ、ジョン・ルーカスら豪華ゲストが熱唱
ゴスペル星組の演奏で熱唱するトリニティーのYOSIMIさん(左)=22日、伊勢崎市文化会館大ホール(群馬県)で

群馬県で活動するゴスペルクワイヤのネットワーク「群馬ゴスペルネットワーク」(GGN)が主催する「ゴスペル・サマーステージ2015」が22日、同県の伊勢崎市文化会館大ホールで行われた。今回のテーマは「平和の遣いとして」。県内で活動する11のゴスペルクワイヤ、ゴスペルフラ、ゴスペルダンスグループが参加。トリニティー、内藤容子、古村敏比古(サックス奏者)、スギモトトモタカ(ゴスペル歌手)、TAMAKI(ゴスペル・ディレクター)ら豪華ゲストも出演し、スペシャルゲストにはゴスペルシンガーのジョン・ルーカスを迎えた。

GGNは活動を開始して今年で15年。その活動の中心軸であり、「群馬ゴスペルライブの最高峰」といわれるこのゴスペル・サマーステージの開催は、今回で13回目となる。ゴスペルが日本に広まりを見せ始めたのは、ここ20年とまだ日が浅い。そう考えると、早い段階で県内ネットワークが結成され、ゴスペルが高い市民権を得ている群馬が、「ゴスペル王国」と呼ばれるのも納得だ。県内や近県で活動する30以上の市民クワイヤにとどまらず、ゴスペルユニットのトリニティーや「歌う信仰告白」で知られるソロ・アーティストの内藤容子など、プロのアーティストも同県から輩出されている。

“ゴスペル王国”群馬でサマーステージ 県内11グループ、ジョン・ルーカスら豪華ゲストが熱唱
日本のロックサックス奏者ーの第一人者で、サポートアーティストとして名高い古村敏比古さん
“ゴスペル王国”群馬でサマーステージ 県内11グループ、ジョン・ルーカスら豪華ゲストが熱唱
スペシャルゲストとして登場したジャマイカ出身のゴスペルシンガー、ジョン・ルーカスさん

ゴスペル・サマーステージの総合プロデューサーを務める、GGN代表の桑原義門牧師(ユアチャーチ・ゴスペルハウス)が、「一般の人が聞いても『良いライブだ』と認めてもらえるステージを作りたい」と話す通り、舞台に立つミュージシャンを一流のスタッフが万全の体制で支えている。今回は、某有名歌手のコンサートで働くオペレーターをはじめ、日本のロックサックスプレーヤーの第一人者で、サポートアーティストとして名高い古村敏比古さんを招いた。ライブ全体の印象を決めるトップバッターには、圧倒的な歌唱力と表現力を誇るトリニティーを起用するなど、ステージ構成にもこだわりがあり、スクリーンに流される映像も作り込まれていて余念がない。ただ単に大勢の人が集まってゴスペルを歌うというのではなく、音楽の質の高さを追求することを通して、クリスチャン以外の人々の心をつかみたいというGGNの在り方が伝わってくる。

群馬ゴスペルライブの最高峰「ゴスペル・サマーステージ2015」 県内のクワイヤ、ダンスグループが参加 ジョン・ルーカスなどのゲストも数多く出演
前橋市出身のゴスペルディレクター、TAMAKIさん

会場に集まった観客のうち、「群馬のゴスペルが大好き」と話す県内在住の60代女性は、友人を誘って来場。「いつ来ても同じステージではないので、新鮮な気持ちでゴスペルを聞くことができて楽しい。何よりも、多くの人が神様を賛美する姿を見ることができるのが素晴らしい」と感想を話してくれた。また、長野から教会のメンバーと来場したという10代女性は、「教会によく訪れてくれる内藤容子さんが目的」だというが、内藤さんが登場する前から「どのクワイヤのゴスペルも美しくて驚いた」と、感動した様子だった。

ステージの合間には、桜井実牧師(あけぼのコミュニティー教会)が、イザヤ書43章から「神が私たちを愛してくださっている」というメッセージを伝えた。また、リハーサルでは、参加したクワイヤのメンバーを集めた短い礼拝も行われ、ステージ全体を通して福音のメッセージが溢れていた。次回のゴスペル・サマーステージは、2017年に開催される予定。

“ゴスペル王国”群馬でサマーステージ 県内11グループ、ジョン・ルーカスら豪華ゲストが熱唱
内藤容子さんと共にステージに登場した、River of Joy と 光陽ゴスペルクワイヤ