2015年3月20日10時35分

三浦文学と北海道を愛する人が作り上げるファンクラブ「氷点村」、村民登録スタート

三浦文学と北海道を愛する人が作り上げるファンクラブ「氷点村」、村民登録スタート
「氷点村」のロゴマーク(デザイン:檜山明宏、三浦綾子記念文学館提供)

三浦綾子記念文学館(北海道旭川市)が、先月末からファンクラブ「氷点村」の“村民登録”を開始した。

氷点村は、三浦綾子の小説『氷点』の舞台である見本林を中心とした仮装の村という設定のファンクラブ。昨年、『氷点』が発表50周年を迎え、記念事業の一つとして企画された。

見本林とは、旭川市内にある国有林「外国樹種見本林」のことで、東京ドーム3個分の広さを持つ。1898年にヨーロッパアカマツなどの苗木を植栽して以来、110年以上の歴史がある北海道最古の外国樹種植栽地の一つだ。現在は、外国樹種と、本州からの移入種、北海道郷土種を含める約50種の樹木が植えられ、市の憩いの場として市民や訪れる多くの人に愛されている。

その見本林の中に立つ同館は、三浦文学ばかりでなく、三浦文学の誕生の地であり舞台となった旭川や北海道を愛する人々が集まり、交流する場として、「氷点村」を誕生させた。現時点ですでに計画されている氷点村のプログラムは次の通り。

・第一回村民会議(オフ会)

日時:2015年10月26日(火)午後6時半〜
場所:三浦綾子記念文学館

大きなオフ会をイメージして開催される。村民たちが集まり、直接顔と顔を合わせて語り合うことで、氷点村を形作っていく節目になることが期待されている。

・プログラム第1弾:氷点村文庫(みんなの文集)

エッセイ、手紙、感想文、詩、俳句、短歌などを村民から募集し、文集を作り上げる。

・氷点村グッズ第1弾:原稿用紙(400字詰・200字詰)

氷点村を盛り上げるグッズを村民で企画していく。第1弾は、原稿用紙2種類だが、第2弾以降は村民からアイディアを募集している。

・みんなのアルバム(Web写真集)

村民の思い出の写真を、村全体でシェアする。一人ひとりの心の風景が、氷点村の情景を作っていく。

氷点村は、村民となった全員が、それぞれの手で作り上げていく村。互いが尊重し合い、自由に意見交換しながら、一つの村としてプログラムを企画していく。メーリングリストの登録者が村民となり、親交を深めるという仕組みになっており、希望者はこちらから誰でも無料で参加することができる。三浦文学情報と北海道観光情報がちょっぴり載った、ファンにはたまらない「氷点村通信」が不定期で配信されるという。

詳細・問い合わせは、同館(電話:0166・69・2626)まで。