2015年3月19日19時27分

ツバル・キリスト教会、サイクロン被災で寄付金求める 家屋・貯水タンク再建と食料供給で

記者 : 行本尚史

ツバル・キリスト教会、サイクロン被災で寄付金求める 家屋・貯水タンク再建と食料供給で
大型サイクロン「パム」が直撃したバヌアツの首都ポートビラ郊外のメレ村で生後11カ月の赤ちゃんを抱く母親。サイクロンの被害は、バヌアツだけでなく、ツバルやキリバスなどの太平洋諸国に及んでいる=15日 © UNICEF / UNI181138 / Crumb

南太平洋の島国ツバルにあるプロテスタント会衆派のツバル・キリスト教会(EKT)が、大型サイクロン「パム」の被災を受け、寄付金のアピールをしている。同教会が加盟する太平洋教会協議会(PCC)事務局が19日、フェイスブックで伝えた。

「ツバル・キリスト教会は、サイクロン『パム』を受けて、修理を実施するために、現金による寄付を求めてアピールした」と、PCCはフェイスブックで伝えた。

「(タフエ・ルサマ)EKT総幹事は、家屋や貯水タンクを再建するために、同教会は14万7500オーストラリア・ドル(約177万円)が必要となるだろうと推計している。菜園も被害を受けていることから、一部のお金は食料を供給するために使われる」と、PCCは伝えている。

ラジオ・ニュージーランドの報道などによると、海抜が低く細長い環礁からなるツバルでは14日、このサイクロンによる高潮で洪水が発生。家屋や作物が流され、貯水タンクや食料に被害が出るなどしたため、非常事態宣言が出された。

15日には、約1万の人口の半数近くがこのサイクロンで住居を追われたと、エネレ・ソポアガ首相が語っていた。ツバル赤十字社が国際赤十字から支援を受け、水の供給など救援活動を行う一方、パプアニューギニアやオーストラリアが、ツバルに援助を行うと発表。ニュージーランドやユニセフも緊急支援物資を送った。

ツバルのヌイ環礁では、このサイクロンによって発生した高波をかぶり、水深1メートルを超える洪水となった。これにより、全島民が避難を余儀なくされたほか、海水で水源が汚染されたという。

なお、ツバルの通貨はオーストラリア・ドル紙幣およびツバル・ドル硬貨で、言語はツバル語と英語。同国民の約9割はツバル・キリスト教会の会員だという。

同教会のホームページはこちら。支援金の送付先とルサマ総幹事の連絡先は下記の通り。

Account Number: Ekalesia Kelisiano Tuvalu
Acc# : 01-920859-30
swift code: NABTTVTV
Bank: National Bank of Tuvalu
Contact:
Rev. Tafue Molu Lusama
General Secretary
P.O.Box 02
Vaiaku, Funafuti
Tuvalu