2015年2月3日07時23分

そのままでいいもの、受け入れるべきもの、変えるべきもの 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

菅野直基

神と人間の関係を「イエス様」は分かりやすく、「ぶどうの木と枝の関係」に例えて教えてくれました。

「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」(ヨハネ15:5)

枝は、木につながっていることで栄養が流れてくるので、生き続けることができ、やがて花を咲かせ、実を結びます。人間は、木につながった枝のように、本来は神と直結されて生きる存在でした。しかし、アダムとエバの罪によって、神から離れ、独立して生きる道を選んでしまいました。結果、木から切り落とされた枝がやがて枯れるように、人は死ぬべき存在になってしまいました。イエス様は、木に接ぎ木された枝のように、神ともう一度直結して生きる人生を与えてくれました。

「わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない」(ヨハネ14:6)

イエス様を信じるなら、神とつながり、永遠の命を受け、天国のパスポートを頂くことができます。人生は、ここから本当の意味で始まります。そして、人生には3つの要素があります。

1. そのままでいいもの

神との関係を築いたら、神とつながっているだけで、自動的に神の命が流れ込み、あなたの心と体はいやされ、あなたの人格は成長していきます。ここで大切なことは、あなたが木の本体ではなく、神という木につながった枝だということを自覚することです。そして、今植えられている場所、置かれた場所で花を咲かせ、実を結んでいくのです。

2. 受け入れるべきもの

受け入れるべきものは、変えられないもの全てです。基本的に「人と状況」は変えられません。それが望ましいものであろうと、望ましくないものであっても、そのまま受け入れてください。望ましくないことを受け入れることに納得がいかないかもしれませんが、神が許された出来事と信じて受け入れてください。しかし、同時に祈ってください。祈ると神さまは必ず答えて下さいます。ある場合は、その状況に立ち向かう必要があることもあります。しかし、あくまでも基本は、全てのことを感謝して抗わないことです。

3. 変えるべきもの

(1)愛から出ていないもの、(2)怠慢、(3)傲慢、(4)散漫、です。これらを捨て去り、キリストの十字架に付けて死なせてしまいましょう。死んだら復活します。

復活したら、(1)全てのことを愛の動機で行い、(2)勤勉、(3)謙虚、(4)緻密、になります。

人間は、神から離れていたら、木から切り落とされた枝のような状態です。イエス様を信じ、神と直結させていただき、神の命で生きていき、(1)受け入れるべきもの、(2)変えるべきものを、(3)祈りながら見分けていきましょう。

最後に、「ラインホルド・ニーバーの祈り」を紹介します。

神よ、
変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ。

O God, give us
serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed,
and wisdom to distinguish the one from the other.

今日も素晴らしい一日でありますように。祝福を祈ります。

◇

菅野直基(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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