2014年12月15日07時36分

ヤコブの人生(4) 徐起源

コラムニスト : 神内源一

恵那レーマミニストリー

アブラハムは、アビメレクという王様に、サラが自分の妹だとうそをつきました。しかし、神が王に、アブラハムに危害を加えるなと示されたので、結局、アブラハムは王から財産をもらって出ていくわけです(創世記20章)。

私たちは時に、自分が不完全なことを思い知らされます。しかし、神は、私たちを祝福してくださっています。アブラハムの祝福を受けている人ですから、ヤコブのように助け出されるのです。

ヤコブは20年間、労苦しました。

「私はこの二十年間、あなたの家で過ごしました。十四年間はあなたのふたりの娘たちのために、六年間はあなたの群れのために、あなたに仕えてきました。それなのに、あなたは幾度も私の報酬を変えたのです」(創世記31:41)

私たちにも、いろいろな苦労があります。この祝福されたヤコブも、労苦の時をもっているのです。今、苦しんでおられるでしょうか。しかし、あなたがひとたび「自分は祝福された者!」だと分かったとき、祝福は突然やってくるのです。

それをあなたが信じれば、その祝福はすぐ手に入るでしょう。まだ疑っているなら、時間がかかります。しかし、あなたが信じ切るならば、あなたの人生は祝福の中に入っていくのです。神を信じる者には、このような転機、祝福を手にする時が約束されているのです。ヤコブも、最後には祝福を手にしました。

彼はどのように財産を手に入れ、ラバンのもとを去っていくのでしょうか。

「彼は言った。『何をあなたにあげようか。』ヤコブは言った。『何も下さるには及びません。もし次のことを私にしてくださるなら、私は再びあなたの羊の群れを飼って、守りましょう。私はきょう、あなたの群れをみな見回りましょう。その中から、ぶち毛とまだら毛のもの全部、羊の中では黒毛のもの全部、やぎの中ではまだら毛とぶち毛のものを、取り出してください。そしてそれらを私の報酬としてください」(創世記30:31~32)

ぶち毛とまだら毛の羊を私のものとしてくださいと言います。

「ラバンはその日、しま毛とまだら毛のある雄やぎと、ぶち毛とまだら毛の雌やぎ、いずれも身に白いところのあるもの、それに、羊の真っ黒のものを取り出して、自分の息子たちの手に渡した。そして、自分とヤコブとの間に三日の道のりの距離をおいた。ヤコブはラバンの残りの群れを飼っていた」(創世記30:35~36)

つまり、ヤコブは白い羊を飼ったのです。ラバンは、白い羊とぶち毛とまだら毛のものが混ざると、ぶち毛とまだら毛のものが生まれてしまうので、3日間の距離のところにそれらを隔離して、生まれる可能性がないようにしました。ぶち毛とまだら毛のものが生まれるわけがないと思って、ラバンはヤコブと契約したのです。しかし結局、彼はここからすごい財産をもって出ていくのです。

■ ヤコブの人生:(1)(2)(3)(4)(5)(6)

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徐起源(そう・きうぉん)

ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。

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