2014年9月9日14時40分

「イスラム国」が米国人記者2人目の処刑ビデオ公開 空爆への報復として

【CJC=東京】イスラム教過激主義集団「イスラム国」が今月2日、拘束していた米国人ジャーナリスト、スティーブン・ソトロフ氏(31)を斬首したとするビデオ映像をネット投稿した。

斬首が事実と確認されれば、米軍が8月8日にイラクにある「イスラム国」の標的を空爆して以降、イスラム国によって殺害され、ビデオ公開された2人目の米国人ジャーナリスト。

ビデオに登場した武装勢力の戦闘員は、ソトロフ氏とされる米国人を殺害した理由について、イスラム国によるモスル・ダムとアミルリの包囲を突破した米軍の空爆に対する報復のためだと述べた。

米紙「ウォールストリート・ジャーナル」によると、ソトロフ氏は「オバマよ、イラクにおける介入というお前の外交政策は、米国人の生命と利益を保全するためとされている。それなら、お前の介入の代価を私が自らの生命で支払わなければならないのは、なぜか」と問い掛けた。バラク・オバマ大統領に宛てた過激組織のメッセージと見られる。

同紙は、ビデオで話している戦闘員は、米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏の斬首シーンを放映した8月投稿のビデオの中で話していた人物と似た英国なまりがあった、と報じている。

ソトロフ氏はフリーランスのジャーナリスト。「タイム」「クリスチャン・サイエンス・モニター」「ワールド・アフェアーズ・ジャーナル」「フォーリン・ポリシー・マガジン」などに執筆していた。