
ソニー・コンピュータエンターテイメント(SCE)の新型ゲーム機「プレーステーション(PS)4」が22日、国内で発表された。PSシリーズは世界で累計3億台以上が売れたソニーの主力ゲーム機。PS4は昨年11月に欧米で先行販売され、すでに500万台以上が売れている。国内では前モデル「PS3」から約7年3カ月ぶりとなる新型PSの発売に、東京都内の家電量販店の前にはPS4を買い求める客の列もできた。
前モデル「PS3」に比べて1万円以上安い3万9980円(税別)で発売されたPS4。国内での発売日となる22日の午前0時過ぎには、東京・銀座のソニービルで発売イベントが行われ、訪れた60人がPS4を国内ではいち早く手に入れた。最初にPS4を受け取ったのは2日間並んだという神奈川県の大学3年生だった(朝日新聞)。
電気製品とアニメの街、東京・秋葉原では、大型家電量販店のヨドバシカメラマルチメディアAkibaは、PS4の客向けに開店時間を通常よりも2時間半早め、午前7時から開店。約100人近い列ができたが、専用レジで対応した(日本経済新聞)。
SCEによると、PS4の初期出荷分はこの週末に完売する見込みだ。
PS4には、ソーシャル時代に対応しようと新たに加えられた機能として、シェア機能がある。発売に合わせ、22日からはシェア機能を利用したキャンペーン「#1stシェアキャンペーン」も行っており、抽選で1人にソニーの液晶テレビ「BRAVIA」(KDL-42W650A)をプレゼントする。
一方、最近、「VAIO」シリーズで知られるパソコン事業の売却を発表したソニーにとって、PS4の売れ行きはソニーの経営にも直結する。
1994年に発売された初代PSは、国内では1750万台、世界では1億2490万台が売れた。また、次世代のPS2(2000年)はさらに台数を伸ばし、国内2198万台、世界1億5000万台が販売された。しかし、PS3(2006年)は、国内884万台、世界8000万台と販売数が減少。スマートフォン上のゲームが世界的に普及する中、PSシリーズのような据え置き型のゲーム機が一体どこまで売り上げを伸ばすのか、ソニーだけではなくゲーム業界全体が注視している。
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